LP(ランディングページ)は作成したのみでは成果は得られず、PDCAを高速で回し、最適化していくことが大切です。コンバージョン獲得を強化するために、作成や改善のフローを内製化したいと検討している企業も多いのではないでしょうか。
LP作成・運用の内製化をスムーズに実現するために、当記事では、LP作成ツールの選定・運用内製化のポイントに加えて、代表的なLP作成ツールを10種類厳選してご紹介します。LP作成ツール選びでお悩みの企業様は、ぜひお役立てください。
目次
LP(ランディングページ)の作成ツールとは?
LP作成ツールとは「LPの作成を効率的に行う」ための企業向けツールです。
LP(ランディングページ)とは「自社商材の紹介を1ページにまとめたWebページ(広告のリンク先ページ)」などを表し、以下のような作業工程が必要になります。
1: 目的を決める
2: ターゲット&訴求ポイントを決める
3: 構成・ワイヤーフレーム作成
4: コンテンツ作
5: デザイン
6: 開発・コーディング
7: 公開・運用・効果測定
上記の工程をすべて外部制作会社に依頼したり、ツールを使わずに社内でLPを作成しようとすると数カ月ほどの期間を要するでしょう。ところが、LP作成ツールを使えば、Webデザインやプログラミングなどの専門知識がなくても、テンプレートを使用し、テキストや画像を用意するだけで、短期間で簡単に高品質なLPを作成できるようになります。
さらにLPは公開して終わりではなく、運用しながらクリエイティブの効果改善を図る「LPO」も必要。高速でPDCAを回すことを踏まえると、ツールを使って内製できる体制の整備がCVR改善の一歩とも言えるでしょう。
関連記事:売れるLP(ランディングページ)の作り方!成果を出す5つのコツを徹底解説
関連記事:LPOとは?コンバージョン率(CVR)を改善する流れ、効果的な対策のポイントを解説!
LP(ランディングページ)の作成ツールを活用するメリット・デメリット
ここからは、LPの作成でツールを活用するメリット・デメリットを解説します。
LP(ランディングページ)の作成ツールを活用するメリット
- ツールを使ってLPを作成するおもなメリットとしては、以下の点が考えられます。
- 専門的な知識やスキルがなくてもLPを作成できる
- 自社で素早くLPを運用できる
- 外注よりも低コストで制作可能
LP作成ツールを使えば、専門的なコーディングの知識や特別なデザインスキルなどがなくても、簡単にLPを作成できます。ただし「ノーコード」と表記されていながらも、コーディングが必要になるケースもあるため、気になる点があれば事前にリサーチをしましょう。LP作成を内製できるようになれば、運用段階でデータを元にスピーディーにPDCAを回してCVR改善をはかる体制が構築できます。
結果的に、制作会社に依頼した場合よりもLP作成にかかるコストを抑えることが可能。例えば、中小規模の制作会社に依頼した場合のLP作成費用の相場は、一般的に作成するだけで「30〜50万円」といわれています。対して、LP作成ツールなら「無料〜数万円/月」でもLPを構築可能。自社LPに必要な機能を備えたツールを選び、費用対効果を最適化すると良いでしょう。
LP(ランディングページ)の作成ツールを活用するデメリット
対して、LP作成ツールを使用するおもなデメリットは次のとおりです。
- デザインや機能の種類が少ない
- 自社社員のリソース・時間を使う必要がある
LP作成ツールは、ベンダー側が用意したデザインテンプレートや機能を利用してLPを作る仕組みです。ツールによって幅はあるものの、複雑な表現には限界があります。またテンプレートを活用すると、デザインが他社と似通ってしまうこともあるでしょう。デザインの自由度を求めるならば、あらかじめテンプレートが豊富なツールの検討が推奨されます。
「ユーザーの行動データを詳細に分析したクリエイティブを出し分けたい」といった複雑な機能に関しては、LP作成ツールには実装されていない可能性がある点もネックです。さらに、ツールを利用してLPを作成するのは自社人材になりますので、コンバージョン促進につながるクリエイティブを作成できる人材が必要である点にも留意しましょう。
CVR改善に効くLP(ランディングページ)作成ツールを選ぶポイント
近年、LP作成ツールの世界市場(Landing Page Builder Market)は成長傾向にあり、2033年末までに最大20 億米ドル(約2,620億円)の規模になると推定されていることからも、LP作成ツールの有用性が伺えます。しかし、LP作成ツールは多くのベンダーによって提供され、多岐にわたる製品が存在するため「どのツールが自社に合っているかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
よりCVRアップを狙えるLP作成ツールを選定するためには、以下のポイントをチェックしましょう。
- 機能
- テンプレートの種類
- サポート体制
- 費用対効果
- 無料トライアル
以下より、それぞれについて解説します。
機能
LP作成ツールの選定時には、LP作成後の「運用」までを見据えて「自社に必要な機能が揃っているか」をチェックしましょう。チェックしておきたい代表的な機能は、以下のとおりです。
CRMやMAなど他サービスとの連携機能 | 顧客管理ツール「CRM」やマーケティング活動を自動化する 「MA」などの外部ツールとの連携機能。LPに流入したユーザーの管理やLP以外での訴求を効率的に行える。 |
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SEO対策機能 | SEOとは「検索エンジン最適化」のこと。LPの本文だけでなく「ページタイトル」「見出し」「ディスクリプション(説明)」を適切に記述する機能や、モバイルフレンドリー対応機能などにより、LPのSEO対策を実施できる。 |
ABテスト機能 | LPのファーストビューやCTAデザインなどを2パターン以上用意し、比較・検証することで「より効果的なクリエイティブ」を見つけるための機能。ABテストにより、短期間でLPのコンバージョン率改善を図れる。 |
改善に役立つ分析機能 | アクセス解析やヒートマップツールなど「LPのパフォーマンス」や「LP上でのユーザーの行動」を可視化して、LPの改善箇所を見つけるための機能 |
・テンプレートの種類
製品により差はあるものの、LP作成ツールには、数百種類のデザインテンプレートが用意されています。基本的に、用意されたテンプレートを使ってLPを作成していくため、テンプレートの数だけでなく「自社の作りたいLPのイメージに合ったデザインがありそうか」もチェックしましょう。
各ツールの導入事例を確認し、自社と同じ業種・課題感を抱えた企業に利用されているかどうかを調べるのも有効です。
・サポート体制
LPの内製化が初めての場合、ツールを使って効果的なLPを作るためには、ツールの使い方やCVRにつながるLP作成のポイントについて、ベンダーのサポートもあった方が効果的といえます。コンバージョンを促進するためには、LP公開後もパフォーマンスの分析やクリエイティブ改善が必要になりますので、公開後のフォローや運用のコンサルティングを受けられるかもチェックポイントです。
運営会社が海外の場合は、日本語サポートや日本語表示の有無なども確認しましょう。
・費用対効果
LP作成ツールを使えば、LP制作を外注するよりも低コストになりやすい点がメリットであると前述しましたが、あらゆるケースに当てはまるわけではありません。「よりテンプレートが多く、高機能なツールを使いたい」「複数のLPを作成、あるいは長期にわたって手直しを加えていきたい」といった場合は、ツールの契約期間も長くなり、多くの費用が必要になります
一般的なLP作成ツールの費用は「月額固定費」であることがほとんど。ツール選定時には、ページの作成数・更新頻度などを想定し、外注の場合と比較して費用対効果を見極めましょう。
・無料トライアル
LP作成ツールには「無料で利用可能」「有料だが無料トライアルあり」の製品も多く存在します。ツール選定で失敗しないためにも、まずはお試しで使ってみて、操作性や操作の難易度を確認しましょう。
【無料から有料まで】LP作成ツールのオススメ10選
ここからは、よりコンバージョンを促進するLPを作成する際に有効なツールを10選紹介します。今回紹介するのは、以下のツールです。
- HubSpot
- ペライチ
- Jimdo(ジンドゥー)
- STUDIO
- MOSH
- Strikingly (ストライキングリー)
- CVX
- AIR Design
- Make LP
- Instapage
以下より、各ツールの特徴についてみていきましょう。
(※2023年8月時点の各社公式サイトをもとに、情報をご紹介します)
HubSpot |ユーザーごとにLPのコンテンツをパーソナライズ
「HubSpot」は開発者やIT担当者に頼らなくても、ユーザーが使用するデバイスに合わせた最適なレイアウトのLPを作成できるツールです。
引用:HubSpot
豊富なテンプレートからの構築だけでなく、ドラッグ&ドロップで操作できる「ページエディター」を使用すれば白紙の状態からでもLPを簡単に作成できます。コンテンツやCTA、フォームデザインをユーザーに合わせて表示できますので、パーソナライズされた訴求も可能。ユーザーの悩みに寄り添ったLPを提示することで、さらにコンバージョンを加速させられるでしょう。
引用:HubSpot
さらに、HubSpotでは「SEOに関する推奨事項のヘルプ」「MAやブログなど、他のHubSpotツールとの連携」といった機能も利用できます。
HubSpotの有料ツールと連携しようとすれば費用が発生するものの、LPの作成機能自体は無料で活用可能。「お試しでLP作成ツールを使ってみたい」「運用まで見据えた包括的なマーケティング施策のためにLPを作りたい」など、幅広いニーズを持った企業におすすめのツールです。
機能 | 訪問者ごとに合わせたパーソナライズ機能/SEO対策/ABテスト/他ツールとの連携機能 |
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テンプレートの種類 | 数百種類 |
無料トライアル | – |
サポート体制 | カスタマーサポート/日本語版コミュニティ |
実績 | 13万5,000社以上の作成実績 |
料金 | 無料(※HubSpot の他の機能も利用するなら費用が発生) |
公式サイト | https://www.hubspot.jp/products/marketing/landing-pages |
ペライチ | たったの3ステップでLPを作成できる
「ペライチ」は豊富なテンプレートが用意されていて、デザイン性豊かなLP作りを簡単に行えるツールです。
引用:ペライチ
最大の特徴は、3ステップでLPを作成できる点にあります。ペライチを使えば、テキストや画像を打ち込むだけでLPが完成。操作マニュアルも提供されていますので、Webデザイン・コーディングの知識がなくてもLPを作成可能です。アクセス解析機能があるためSEO対策もしやすく、SNS連携やメルマガ配信の機能も活用すれば、LPへの流入もさらに増やせるでしょう。
引用:ペライチ
ペライチは、フォームや決済、予約、メルマガなど、ビジネスに必要な機能が低価格で利用でき、個人事業主から大企業まで、LPの簡単作成・運用が可能。小回りが利いて誰でも利用しやすいツールなので、大企業でも一部門のLP作成や小規模ビジネスなどでも使用されています。
無料プランでは1ページのみLPを作成できるので、まずは使い勝手を確かめてみましょう。
機能 | 3ステップの簡単作成機能 |
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テンプレートの種類 | 数百種類 |
無料トライアル | ◯(※広告表示ありの「スタートプラン」) |
サポート体制 | 個別無料相談/ページ添削/ワークショップの開催 など |
実績 | 累計ユーザー数20万人以上/幅広い業種の導入実績あり |
料金 | ・ライトプラン…月額1,465円〜 ・レギュラープラン…月額2,950円〜 ・ビジネスプラン…月額3,940円〜 ・ビジネス+プラン…月額6,910円〜 |
公式サイト | https://peraichi.com/ |
Jimdo(ジンドゥー) | AIビルダーによるLP自動生成が特徴
「Jimdo(ジンドゥー)」は独Jimdo GmbH社によって開発され、日本ではKDDIウェブコミュニケーションズが協業パートナーになっているLP作成ツールです。世界3,200万以上のサイトがJimdoで作成されており、日本語にも対応しています。
引用:Jimdo(ジンドゥー)
Jimdoには「ジンドゥークリエイター」「ジンドゥーAIビルダー」という2種類のプランがあります。
- ジンドゥークリエイター:画像と文章を用意したら、あとはテンプレートに当てはめるだけでLPが完成
- ジンドゥーAIビルダー:いくつかの質問に答えるのみでAIが最適なLPを自動作成。常に最適化され、レスポンシブにも対応
引用:Jimdo(ジンドゥー)
クリエイター・AIビルダーともに、SEOのためのアクセス解析機能もありますので、検索結果における上位表示も狙っていけるでしょう。日本では、KDDI グループの経験豊富なサポートチームが問い合わせに対応してくれるため「自社にLP作成に関する知見が少ない」というケースで有効です。Jimdoは中小企業や個人事業主のためのツールと公式で明言されていますので、自社が中小規模の企業である場合は積極的に検討しましょう。
機能 | AIビルダーによる自動生成/SEO対策のためのアクセス解析機能/レスポンシブ対応 |
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テンプレートの種類 | 約40種類 |
無料トライアル | ◯ |
サポート体制 | Q&Aやカスタマーサポートを完備/KDDIグループのサポートチーム/有料プランでの優先サポート |
実績 | 世界3,200万以上のサイトがJimdoで作成 |
料金 | AIビルダー ・START…月額990円 ・GROW…月額1,590円クリエイター ・PRO…月額1,200円 ・BUSINESS…月額2,600円 ・SEO PLUS…月額4,250円 ・PLATNUM…月額5,330円 |
公式サイト | https://www.jimdo.com/jp/ |
STUDIO | 豊富なテンプレートとノーコードによるLP作成
「STUDIO」は、ノーコードで自由自在にデザインをカスタマイズしたLPを作成できます。
引用:STUDIO
デザインのベースではテンプレートを使用し、素材のドラッグ&ドロップをすればページのデザインを作っていけるため、直感的なLP作成が可能。 アニメーション機能もあり、モーションの微調整をコンマ数秒までこだわれます。写真やアニメーションを使って商材の魅力を表現したい企業にマッチしているでしょう。
引用:STUDIO
無料プランも用意されていますが、作成できるLPやフォームの数に制限があります。有料プランは複数あるものの、LP作成目的で導入するなら必要機能が過不足なく揃ったStarterプランが推奨されます。最適なコストで自由度の高いLPを作成したい場合に適しているでしょう。
機能 | エディターによる直感操作/他ツールとの連携機能(NotionやmicroCMS、AirTableなど) |
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テンプレートの種類 | 50種類以上 |
無料トライアル | ◯ |
サポート体制 | 動画講座/外部制作パートナーとのマッチング/Businessなら優先サポートあり |
実績 | フリーランスから事業会社まで幅広い規模の顧客が導入 |
料金 | ・Starter…月額980円 ・CMS…月額2,480円 ・Business…月額4,980円 |
公式サイト | https://studio.design/ja/ |
MOSH | 予約・事前決済機能が必要な小規模サービスにおすすめ
MOSHは個人営業のスタジオ、クリニックなどの小規模サービスで予約・事前決済機能があるLPを作成したい企業に適したツールです。LP自体はスマホのみで簡単構築が可能で、カスタマイズできる「予約機能」「オンライン決済機能」完備のLPがすぐに完成します。
引用:MOSH
Zoomとの連携機能があり「予約が入ると自動的にミーティングURLが発行される」仕組みのため、レッスン系サービスと特に相性がよいのが特徴。ブログやSNSとの連携など、集客・認知に役立つ機能が充実。
テンプレートのデザイン性は高いもののシンプルな内容であるため、手軽かつ低コストでLPを作成したいケースにおすすめです。
機能 | 予約機能/Zoomやブログ、SNSとの連携機能 |
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テンプレートの種類 | 5種類 |
無料トライアル | ◯ |
サポート体制 | 操作ガイド・マニュアル/クリエイター向けセミナー/チャットサポート |
実績 | 5万以上のサービスが展開中/フィットネスやヨガなどのオンラインレッスン提供事例が増加中 |
料金 | 要問合せ |
公式サイト | https://mosh.jp/ |
Strikingly (ストライキングリー)| 背景への動画埋め込みが可能
米Strikingly社が提供する「Strikingly (ストライキングリー)」は、デザイン性が高いテンプレートにより、専門知識なしで高品質なLPを作成できるツールです。
Strikinglyでは、背景に動画を埋め込むことも可能。動画を使った表現を用いれば、テキスト・画像のみの場合に比べて、ユーザーに商品の魅力をより訴求できるでしょう。
ただし、無料プランでは広告表示や独自ドメインが使用できないなどの制限があり、有料プランは米ドル決済のため、為替の影響でコストが膨らむ可能性がある点がネック。日本語にマニュアル・ヘルプページはあるものの、海外サービスですので、日本語サポートを受けられない点も懸念材料です。
機能 | エディターによる直感操作/動画埋め込み機能 |
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テンプレートの種類 | 195種類 |
無料トライアル | ◯ |
サポート体制 | 24時間体制のメール・チャットによるサポート(※日本語は未対応) |
実績 | スタートアップから事業会社まで、さまざまな規模の企業で導入 |
料金 | ・LIMITED…月額8米ドル〜 ・PRO…月額16米ドル〜 ・VIP…月額49米ドル〜 |
公式サイト | https://jp.strikingly.com/ |
CVX| LP作成・運用をシンプルに行える
「CVX」は「シンプル、スピーディー、フレキシブル」がコンセプト。運用後まで見据えたLP作成ツールです。
引用:CVX
CVXはノーコードによる簡単作成が行えるだけでなく、ABテストによるクリエイティブパターンの効果測定も可能。短期間で効果的なLPを作成するのに役立ちます。
引用:CVX
有償にはなりますが、希望に応じてディレクターやデザイナーによる導入目的・課題に応じたサポートも受けられます。例えば教育系サービスや健康食品などユーザーごとにニーズが異なるケースや、商材のバリエーションが多いため「複雑な情報提供が必要で、どのようなLPを作成するのが効果的かわからない」というケースに適しているでしょう。
機能 | ABテスト/外部ツールとの連携(Googleアナリティクスやタグマネージャーなど)/レスポンシブ対応 |
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テンプレートの種類 | 200種類以上 |
無料トライアル | ◯(※14日間) |
サポート体制 | ディレクターやデザイナーによる導入目的・課題に応じたサポート |
実績 | 教育系サービスや資産運用サービスでの導入実績あり |
料金 | 要問い合わせ |
公式サイト | https://lpo.conversion-x.jp/ |
AIR Design| 200万件以上のデータから勝ちパターンをAIが判定
「AIR Design」は、提供企業側がAIを活用し、成果が出るLPを短期間で制作してくれるサービスです。
引用:AIR Design
毎月200万件のクリエイティブデータをAIで学習し、LPの勝ちパターンを分類。勝ちパターンに基づいてクリエイティブを作成するため、コンバージョンにつながりやすいLPやバナーを運用できるでしょう。美容や食品、教育関係、BtoBなど、さまざまな業界のクリエイティブ改善実績があるため、幅広い業種の企業で成果が期待できます。
引用:AIR Design
現状分析から改善ポイントの提案、テスト設計まで、一気通貫でサポートしてくれるのも特徴。予算に余裕があり、スケジュールが長い場合や「自社の課題を明確にするところからアドバイスが欲しい」「DXの一環としてAIの活用に挑戦してみたい」という企業は利用を検討しましょう。
機能 | AIによるLPの検索システム/LP作成のための情報共有を効率化するヒアリングシステム |
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テンプレートの種類 | – |
無料トライアル | – |
サポート体制 | マーケティングプランナー、ディレクター、ライター、デザイナー、コーダーのチームがプランニングから制作、分析までサポート |
実績 | 導入企業600社以上/年間2,000本以上の制作実績(※2021年9月~2022年8月末) |
料金 | 要問い合わせ |
公式サイト | https://airdesign.ai/content/ |
Make LP| 簡単なLP作成・自社サーバーへの設置が可能
「Make LP」は、デザイン・コーディングの知識がなくても簡単にLPを作成できるように、豊富なテンプレートが用意されたノーコードツールです。
引用:Make LP
メールフォームも含めHTML/CSS/PHPのLPデータの書き出しも可能。書き出されたデータを自社サーバーにアップロードする形でLPを公開できます。
引用:Make LP
有料プランは月額2,970円の1つのみ。低コストでLPを作成できます。「機能もシンプル」なので「最低限の機能・金額からツールを使ってみたい」といった企業に適しているでしょう。
機能 | LPの書き出し機能/メールフォームの設置機能/Googleアナリティクスタグも埋め込み対応 |
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テンプレートの種類 | アップデートごとに都度増加 |
無料トライアル | ◯(※7日間) |
サポート体制 | PDFのマニュアルあり/メールによる問い合わせ対応 |
実績 | – |
料金 | 月額2,970円 |
公式サイト | https://makelp.com/ |
Instapage|業種別500以上のカスタマイズ可能なテンプレート
米Instapage社が提供するLP作成ツール「Instapage」は、ノーコードで完全自由にドロップ&ドラックするだけで高品質なLPを作れるツールです。業種別・ユースケース別の500種以上のカスタマイズ可能なテンプレートが用意されているため、自由度は随一といえます。
引用:Instapage
プラン次第では、ヒートマップツールの利用も可能。作成したLPの改善箇所を可視化し、さらにABテスト機能も組み合わせることで、効果的にCVRを改善できるでしょう。
引用:Instapage
他ツールに比べて費用は高いものの、ヒートマップなどによる行動分析もやABテストなど運用面でも活用できる機能が多く含まれています。高速なPDCAでLPの効果改善や広告費の削減を図りたいなら、Instapageが適しているでしょう。
機能 | ABテスト/メルマガ配信システムとの連携/ヒートマップ機能 |
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テンプレートの種類 | 500種類以上 |
無料トライアル | ◯(14日間) |
サポート体制 | 導入ガイド/ヘルプセンター(※いずれも日本語未対応) |
実績 | 500万以上のLP作成実績 |
料金 | ・BUILD…月額199米ドル(約2万6,069円)〜 ・CONVERT…要問い合わせ ・IGNITE…要問い合わせ |
公式サイト | https://instapage.com/ |
LP作成ツールの比較一覧表
売れるLP(ランディングページ)を作成するために考えておくべきこと
LPツールで作れるのは「あくまでも外側」だけです。大切なのは、LPの中身。すなわち、ユーザーの行動変容を促せるページ構成やデザイン、表現になっているかどうかが重要となります。さらに、LPは「作成して終わり」ではなく、運用しながら改善していくことも前提にして、取り組む必要があります。
そのため、多くのコンバージョンを発生させる「売れるLP」を作成するためには、以下の3点がポイントとなります。
- ユーザーのニーズに沿った構成とコンテンツ提供
- 社商材の特徴に合わせた表現
- データにもとづくPDCAサイクルの継続
上記について、それぞれ解説します。
ユーザーのニーズに沿った構成とコンテンツ提供
- LPのCVRを高めるポイントは「ユーザーのニーズに即した情報を最短距離で提示すること」です。
- ユーザーの心理を理解した上でページを構成すれば、コンバージョン行動を促進しやすくなります。
中でも、ファーストビューは極めて重要です。ユーザーはページに訪れてから「10秒以内」に離脱するか否かを決めているとの調査データもあり、ユーザーは自身の必要とする情報がすぐに得られない場合、「自分の求める情報ではない」「問い合わせなどのアクションを起こす決定打に欠ける」などの理由から離脱につながりやすくなると読み取れます。
引用:Nielsen Norman Group「How Long Do Users Stay on Web Pages?」
早期の離脱を避けるためには「Web接客ツール」や「診断コンテンツ」などを使ったコンテンツをなるべくページ上部に設置し、一人ひとりに最適な情報提供ができるように工夫するとよいでしょう。
<Web接客ツール>
Web接客なら、訪問ユーザーの「閲覧ページ情報」「行動履歴」などから、適切な商品・サービスをポップアップ機能でレコメンドが可能。さらに、チャットボット機能を使えば、その場でユーザーの疑問への回答や必要なページへの案内もできます。Web接客ツールを活用してユーザー一人ひとりに適切な情報を提供し、ユーザーごとにパーソナライズされた訴求を行うことで、よりコンバージョンしやすい状態を創り出せるでしょう。
引用:SATORI「【2021年版】Web接客ツールとは?おすすめ8選・選び方(比較表付き)」
<診断コンテンツ>
診断コンテンツは、訪問ユーザーが潜在的に抱えている悩み・課題をヒアリングし、回答結果に対する解決法として、適切な商品・サービスをレコメンドする仕組みです。診断コンテンツは、ユーザーが設問に答えながら、漠然とした悩みを明確化させ「この商品は自分にも必要かもしれない」といった形で自分ごと化・態度変容を実現可能。それにより、ユーザーの「困りごとの解消」を促し、コンバージョン行動の促進につなげられます。
自社商材の特徴に合わせた表現
内容が複雑で多くの説明が必要な商材を扱うLPでは、テキスト・画像だけで情報を伝えて、理解や興味関心を高めようとすると、ランディングページの情報量が多くなりがち。その結果、スマートフォンのLPが縦に長くなってしまい、スクロールしてもらえないので、コンバージョンにつながらない……などとお悩みの企業も多いのではないでしょうか。
例えば、年齢別・学習方法にコースが複数あり、内容が多岐にわたる教育系ビジネスや、成分や効能の表現に配慮が必要で、多くの商品ラインナップを有する健康食品のLPなど、多くの情報をわかりやすく伝えたいという課題はあらゆる業界にあてはまるかと思います。
商材の魅力をわかりやすくコンパクトに伝えるには「動画」の活用も検討してみましょう。グローバルマーケット市場調査企業・Forrester社のMcQuivey博士が発表した研究によると「1分間の動画で伝えられる情報量は180万語に相当」するとのこと。またアメリカ国立訓練研究所によると、テキストのみのコンテンツより、動画コンテンツの方が記憶の定着率が2倍になるとの理論も発表されており、理解促進の効果も期待できます。
LPに動画を活用すれば、文字を読むストレスを与えることなく、視聴覚を通じて多くの情報を伝え、ユーザーの商材への理解を促進できるでしょう。特に、スマートフォンユーザーの多いBtoC商材のLPでは、「コンパクトな画面」と「多くの情報を伝えられる動画」は好相性で、離脱率改善やCVR向上に寄与できるのではないでしょうか。
例えば、車いすの生産・販売しているWHILL株式会社のLPでは、自社の開発した車いすのシートスライド機能や手元のコントローラーなどに関するデモ動画を設置しています。動画を使って丁寧に商品の特徴を紹介することで、理解促進に貢献していると推察できるでしょう。
引用:WHILL
また「自分ごと化」を促進したい商材には「漫画表現」も適しています。漫画付きLPではユーザーが「登場人物」の気持ちになって読み進めるため、「セールス色が薄く、好意的に読んでもらえる」「ストーリーや主人公に共感し、興味関心を高められる」などの効果が期待できます。子ども向け商材だけでなく、金融や健康食品といった、多くの説明を必要とする商材の理解促進にも活用されています。
自社商材の特徴をわかりやすく伝えるために、テキスト・画像以外の表現方法も検討し、内製が難しい場合には、必要に応じてツール導入や外注も検討してみてみましょう。LPでの動画や漫画の活用や成功例については、下記記事でも紹介しています。
関連記事:動画付きランディングページ(LP)の効果を高める5つのポイント!CV120%上昇事例もご紹介
関連記事:漫画LPとは?活用の効果から作り方・事例・成果を出すポイントを徹底解説!
データにもとづくPDCAサイクルの継続
LP作成後は、データに基づき「より成果につながるLP」へと改善し続けるLPO(ランディング_ページ最適化)の取り組みが大切です。LPOでは、ユーザーのニーズをデータから把握し、より効果的なLPへと改善し続けることが重要であるため、ABテストを行いながらLPの各要素を最適化していきましょう。
分析ツールやヒートマップツールなどを使ってLPの改善箇所を可視化し、ABテストによってより効果的なクリエイティブパターンを見つけることで、LPのCVR向上や広告費用の最適化を実現できます。こういった分析機能が含まれているLP作成ツールを利用すれば、LPOもよりスムーズに行えるでしょう。
LPO(LP最適化施策)については、以下の記事で紹介しています。LPOについて、より詳しく知りたい方はこちらもご参照ください。
関連記事:LPOとは?コンバージョン率(CVR)を改善する流れ、効果的な対策のポイントを解説!
まとめ
LP作成ツールには、デザイン・コーディングの専門知識がなくてもLPを簡単に作成できるものが多く、作成だけでなく、運用を踏まえた分析機能やテスト機能が装備されたツールも増えています。最近はAIを活用したツールも登場し、効果的なLP作成の敷居は下がってきているといえるでしょう。
とはいえ、LPの作成ツールが力を発揮するのは、あくまでも「外側」の成形です。LPでCVRを高めるには、ユーザーのニーズや自社商材の特徴に合わせたコンテンツ訴求が重要となります。従来のテキストと静止画のみの表現では、自社商材の特徴や魅力を表現しきれないと感じた場合は、動画や漫画、双方向コミュニケーションなども組み合わせたLPを検討しましょう。
さらに、LPは「作成して終わり」ではなく、ユーザーニーズをデータとして把握し、より効果的なLPへと改善し続ける取り組みが大切です。より成果を出すLPを検討するためには、アクセス解析ツールやヒートマップツールを活用したLPのパフォーマンスの測定が必要です。ユーザーニーズをデータから解析した上でクリエイティブやコンテンツを改善し、より効果的なLPへと改善し続けましょう。
執筆者
黒谷 純子
MIL株式会社 マーケティング
大学卒業後、編集プロダクション等を経て、人材サービス企業のマーケティング職に従事。2021年3月よりMIL株式会社に入社し、現在は自社サイトやMILblogの企画・ディレクション・執筆等を担当している。
Twitter : https://twitter.com/MIL29292841