インタラクティブ動画とは?触れる動画の事例、メリット、作り方を完全解説!

about-img

インタラクティブ動画(触れる動画)とは、「視聴者が触れる仕掛けを組み込んだ動画」のことです。従来「視聴のみ」で終わっていた動画の中に「仕掛け」があることで、今までにない動画マーケティングを実現できるようになります。インタラクティブ動画は、接触回数や視聴時間など視聴者のエンゲージメントを高め、コンバージョンにつながりやすいという特徴があります。

Webサイトがテキストベースからリッチコンテンツに進化したように、スマートフォン(以下、スマホ)の普及、5Gによる通信の高速・大容量、SNSの浸透などに起因して、動画もリッチなコンテンツへの進化が求められています。そうした中、新しい動画手法として注目を集めているのが「インタラクティブ動画」です。

当記事では、インタラクティブ動画の活用を考えている”企業のご担当者様向け”に、活用のメリット、インタラクティブ動画事例、作り方、編集プラットフォームなど「インタラクティブ動画のすべて」を解説していきます。「動画+○○を展開したい」「インタラクティブ動画で何ができるか知りたい」とお考えの皆さまにとって、何かしらのヒントになれば幸いです。

インタラクティブ動画成功事例

目次
1. インタラクティブ動画(触れる動画)とは
2. シーン別・インタラクティブ動画事例
3. 5つの活用メリット
4. インタラクティブ動画の作り方
5. インタラクティブ動画編集プラットフォーム「MIL」
6. まとめ

インタラクティブ動画(触れる動画)とは

以下では、インタラクティブ動画の特徴と、注目されている背景についてご紹介します。

インタラクティブ動画の特徴

インタラクティブ=「対話」または「双方向」といった意味で、ユーザーがパソコンの画面を見ながら、対話をするような形式で操作する形態を指す

引用:ASCII.jpデジタル用語辞典 (ja)

「インタラクティブ」を動画に置き換えて考えてみましょう。従来、動画は基本的に一方通行のメディアでした。しかし、動画上に「タップやクリックのできる、インタラクティブな仕掛け」を設置すれば、動画を見た視聴者にアクションの選択肢を持たせることができます。

例えば、YouTubeのTureView広告も、インタラクティブ動画にあてはまります。動画を見る前、もしくは見ている最中に、見ている動画と関係のないCMが流れますが、CMの動画には外部サイトへのリンクが仕掛けられており、クリックすると外部サイトへと誘導されます。
インタラクティブ動画と通常の動画の違い
このように再生されるだけの動画から進化した「双方向でやり取りができる、触れる動画」のことを「インタラクティブ動画」といいます。

インタラクティブ動画は、公開後の視聴動向データを分析することができます。インタラクティブ動画のパフォーマンスを数値で把握して具体的な改善ポイントを洗い出し、動画のPDCAサイクルを回すことで、あらゆるビジネスの目標達成に貢献します。公開後に「運用する」という新しい形の動画なのです。

インタラクティブ動画が注目される背景

2020年に5Gが開始され、ファイル容量が多い動画も、ストレスなく視聴できるようになりました。YouTube、Instagramのストーリー、TikTokなどのSNSを始め、レシピ動画やHow to動画、NetflixやAmazonPrimeといった有料動画サービスなど、人々が動画に接する機会が爆発的に増加しています。

また、スマホでの動画視聴が日常化しており、「若者世代のスマートフォン利用に関するアンケート(TIME&SPACE調べ)」によると、スマホで動画コンテンツを見る人は約8割にまでのぼっています。

視聴者が動画を視聴するのに快適な環境が整い、スマホでの動画視聴が一般化した今、各社が動画マーケティングに力を入れ始めています。ただ、通常の動画では「一方通行」という動画のデメリットを解消することはできません。そこで、視聴者と双方向のコミュニケーションが取れる手法として「インタラクティブ動画」に注目が集まっているのです。

シーン別・インタラクティブ動画事例

インタラクティブ動画の主な活用シーンは、以下の4種類です。

①ランディングページ・SNS・広告
②DX・疑似体験
③動画コマース(EC・オウンドメディア)
④採用動画

以下では、シーン別に大手企業の動画事例をご紹介します。ぜひ実際に動画を触って、体験してみてください。
※いずれも「インタラクティブ動画編集プラットフォームMIL」の活用事例となります。

①ランディングページ・SNS・広告での活用事例

インタラクティブ動画は視聴者参加型のため、通常の広告と違ってストレスをかけず、興味を喚起しながら情報提供ができ、LPや広告でのCVR・エンゲージメント向上に結びつきやすいという特徴があります。

また、従来のランディングページ(LP)では「静的ページでの詳細説明+問い合わせフォーム」が一般的でしたが、動画のインタラクティブ化により、ランディングムービー(LM)という新しい手法が生まれています。インタラクティブ動画がWebサイトと同じ役割を担います。

・三井住友カード株式会社

20代、30代に向けたカード入会・利用促進を目的とした動画です。動画内で4つの質問が表示され、回答に合わせてストーリーが変わる「ストーリー分岐動画」になっています。詳しくは以下の記事をご参照ください。

関連記事:三井住友カード様|MILを活用したストーリー動画事例

②DX・疑似体験

インタラクティブ動画は「疑似体験」を可能にします。特にコロナ禍での需要が高まり、オンライン接客、オンライン商談、営業動画、バーチャル展示会、オンラインイベント、マニュアルの動画化、社内研修など、多様な「オフラインコンテンツ」のデジタルシフトを実現しています。

・株式会社リビエラ

結婚式場のオンライン見学のために制作された、インタラクティブ動画です。実際のウェディングプランナーが登場し、結婚式場内の各施設を説明していきます。

マークの点滅している箇所をタップすると詳細情報が表示されるなど、視聴者が気になる情報をすぐに取得できるようなつくりになっています。また、動画内で料金プランの紹介やフェア予約、問い合わせまで完結でき、商談の役目も果たしています。

・あさやホテル

楽しく宿泊疑似体験をしてもらうことで、あさやの魅力を伝え、宿泊に繋げるという目的で制作された、インタラクティブ動画です。HP上で館内の紹介動画を更新していく中で、動画のパターンがマンネリ化してきているという課題を解決するために導入いただきました。

マークの点滅している箇所をタップすると詳細情報が表示されるなど、視聴者が気になる情報をすぐに取得できるつくりになっています。

③動画コマースの活用事例(EC・オウンドメディア)

インタラクティブ動画からECサイトなどへ誘導して商品を購入させるのが「動画コマース」という仕掛けです。 EC・オウンドメディアにインタラクティブ動画を設置することにより、動画から購入ページへと遷移させ、収益向上に貢献します。

・INSECT COLLECTION

香川照之さんがデザイン監修する昆虫をモチーフにしたブランド「INSECT COLLECTION」の新作アイテムの購買促進・新規顧客獲得を目的に作成された「インタラクティブ動画」です。気になる箇所をタップすると「ポップアップ機能」でアイテム詳細が表示され、そこからタップでECサイトへ遷移し、そのまま購入できる流れになっています。

SNS広告とECサイトの間にインタラクティブ動画を設置した結果、CVRは2.15%をマークしました。ネット広告からECサイトに流入するユーザーのCVRは通常1%未満といわれている中、高い効果を上げることができました。
関連記事:SNS広告経由でCVR2.15%をマーク!子供服の動画コマース | INSECT COLLECTION

・ワールド株式会社

新作ファッションアイテムの紹介・購買促進を目的に作成された「インタラクティブ動画」です。気になる箇所をタップすると「ポップアップ機能」でアイテム詳細が表示され、そこからタップでECサイトへ遷移し、そのまま購入できる流れになっています。

公式LINEアカウント上でも当動画を配信し、LINEのトーク画面からワンタップで、自然にインタラクティブ動画を視聴してもらう流れを作りました。
関連記事:LINE@で配信!アパレルECサイトにおけるMIL動画の活用事例

・日本テレビ放送網株式会社

夢みたいな恋したい女たち
引用:日本テレビ「夢みたいな恋したい女たち公式サイト」

2021年2月にテレビ地上波とWeb(インタラクティブ動画)を融合させた、新しい動画コマースを実施。日本テレビの地上波でドラマを放送すると同時に、インターネット限定の「インタラクティブ動画」を配信しました。動画内の女優の服装をタップすれば、スタイリストの解説を見れたり、ECサイトへの遷移して洋服をそのまま購入できたりと、新しい視聴体験を提供しています。ECサイトへの平均遷移率は50%以上を記録するなど、高い成果を残しました。事例について詳しくは、以下記事をご覧ください。

関連記事:日本テレビのインタラクティブ動画ドラマ、ECサイトへの平均遷移率50%以上を記録!

④採用動画の活用事例(人材獲得、企業ブランディング)

オフィス見学、インターン、説明会といった「採用シーン」のオンライン化が進み、インタラクティブ動画の活用も増加しています。また視聴者自身が操作するインタラクティブ動画は「印象に残る効果」や「理解促進」が期待できるため、採用分野と大変良い相性になっています。採用活動はルーティンな業務が多いため、動画に置き換えることができれば、時間やコスト削減などの面でも、大きなメリットがあります。

・明治安田生命保険相互会社

新卒向け採用サイト内にある、「オフィス見学動画」ページに動画を埋め込んでいただきました。明治安田生命様のオフィス内の様子や働き方について、組織・職務別に案内するインタラクティブ動画になっており、就活生はニーズに応じて情報を選び取ることができます。

今回のオフィス見学動画では、「丸の内オフィス」「東横町オフィス」の2つのオフィスを紹介しています。実際に足を運ぶ必要のない「オンライン見学」だからこそ、企業・学生ともに、気軽に複数のオフィス見学を実施することができます。「執務室」から「食堂」までと、オフィス内の様々な場所を見学できる内容ですが、これらを一方的に見せるのではなく、視聴者の興味に合わせて双方向的に見せることで、動画は非常に高い視聴維持率を記録しました。

関連記事:明治安田生命様による採用動画|インタラクティブ動画で就活生のニーズに応える

5つの活用メリット

インタラクティブ動画には、5つのメリット があります。

  • 1.コンバージョンにつながりやすい
  • 2.商材理解を促進・記憶に残りやすい
  • 3.エンゲージメントが高まる
  • 4.オリジナリティのあるコンテンツで、シェアされやすい
  • 5.解析データを取得できる
  • 以下、それぞれについて、解説していきます。

    メリット1.コンバージョンにつながりやすい

    「インタラクティブ動画」は視聴者自身で操作しながら動画を視聴するため、自然とサービス理解が深まり、目標としているコンバージョン獲得に近づきやすくなります。また動画内からサイトへ直接遷移ができるため、購買意欲の低下を防ぐことができます。

    メリット2.商材理解を促進・記憶に残りやすい

    最近の若年層はスマホで「ながら見」をしている視聴環境が多く、集中して動画を視聴してもらうのは大変難しいことです。しかし「インタラクティブ動画」であれば、動画内のタグを見て「触りたい」と思わせ、"受動的な視聴者”を"能動的な視聴者”へと変化させることができます。また、視聴者自身にアクションを起こさせることで商材の理解を促進し、従来よりも深い印象を記憶させることが可能です。

    メリット3.エンゲージメントが高まる

    「インタラクティブ動画」では、視聴者が触れるポイントを適切なタイミングで用意することで離脱防止ができるため、視聴時間が通常よりも長くなる傾向があります。「視聴時間向上=サービス・ブランド理解」に繋がるので、動画内でうまくサービスを紹介できれば、エンゲージメントは非常に高まります。

    メリット4.オリジナリティのあるコンテンツで、シェアされやすい

    視聴者が自ら触る仕組みになっている「インタラクティブ動画」は、 オリジナリティあるユニークなコンテンツを通じて、“ワクワク感” “面白さ” “驚き”を視聴者に伝えることができます。視聴者の満足度が上がれば、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSで自然とシェアされていくため、低コストで多くの人に認知させることも可能です。

    メリット5.解析データを取得できる

    「インタラクティブ動画」では、ツールによって異なりますが「平均視聴時間」「流入経路」「離脱場所」といった通常の動画指標以外に、「ポップアップ滞在時間」「動画全体を通した総タッチ数」「どの場所が何回タッチされたか」など、より深い解析データを取得することができます。視聴者の興味・関心や行動の正確な把握により、動画のPDCAサイクルをスピーディーに回すことができます。
    関連記事:通常の動画とは”ココ”が違う!インタラクティブ動画5つの効果とは?

    インタラクティブ動画の作り方

    インタラクティブ動画は、以下のステップで制作することができます。

    1.動画の目的やターゲットを明確にする(誰に何をしてほしいか?)

    2.構成・遷移図・台本を作成する

    3.タップされることを意識して撮影する

    4.音声・音楽や文字・画像を入れて編集する

    5.インタラクティブ動画編集プラットフォームで、インタラクティブ化する

    6.公開前にユーザーテストを実施する

    それぞれのステップのポイントや注意点は、以下の記事を参考になさってください。

    関連記事:「インタラクティブ動画」の作り方とは?通常動画との違い、制作のポイントを解説!
    関連ページ:インタラクティブ動画デザインのためのガイドライン

    インタラクティブ動画編集プラットフォーム「MIL」

    aboutmil
    MIL」とは、MIL株式会社が運営している、日本初のSaaS型インタラクティブ動画編集プラットフォームです。MILの使用に専門的な知識は一切必要なく、パワーポイントで資料を作成するのと同じ感覚で、「誰でも・素早く・簡単に」インタラクティブ動画を制作することができます。

    MILでは各社様の事業課題に合わせて、インタラクティブ動画のプロフェッショナルが、企画・構成、制作、編集、広告運用、分析レポートに至るまで、包括的なサポートをご提供しています。

    MILの効果(CVR上昇)

    MILでは、インタラクション率の平均が30%前後、外部サイトへの誘導率が20%前後となっていますが、ビデオコマースの一例では「インタラクション率=動画内のタグをタップした率」が62%にも及んだ実績もあります。また別の動画では「動画から外部サイトへの誘導率」が39%にも及びました。
    ※分母は視聴者数

    通常の動画と違い、インタラクティブ動画では自分自身で触って情報を得られるため、視聴者の「もっと知りたい=タップしたい」という欲求を喚起し、それがCVR上昇につながると考えられます。

    「インタラクション率=62%」の事例では、タップをすると必ずポップアップが表示され、そこから公式ECサイトに誘導するという設計にしていました。タップ後のアクションをポップアップでなく、外部サイトに直接誘導することも可能ですが、視聴者の立場で考えると、タップごとに毎回ECサイトに誘導される設計は、最適なUXとは言えません。UXを優先したことで、高いCVRにつながりました。

    また別の事例では、Instagramのフィード広告及びストーリーズ広告で配信し、MIL動画の視聴を通じて、ブランドに対する好意度や購買意欲が改善されました。MIL動画を一枚間に挟むことで生じる「広告枠から、ECサイトへの送客数の低下」の懸念を払拭し、CVRを改善することに成功しました。

    関連記事:SNS広告経由でCVR2.15%をマーク | MILを活用した動画コマース事例

    MILを活用した外部広告配信

    インタラクティブ動画の効果を実感すると「視聴者をセグメントし、より多くの人に視聴してもらいたい」というニーズも出てくるかと思います。以下では、MILを活用して外部広告配信する2つの方法をご紹介します。

    ・主要SNSへ配信

    インセクトコレクションのSNS広告事例
    MILでインタラクティブ化した動画には、固有のURL(https://××××.mil.movie/英数字/)が付与されます。そのURLを各SNS広告の出稿先URLとして設定していただければ、上記画像「SNS広告 → MIL動画 → 任意サイト」のように視聴者を誘導することができます。Instagram、Facebook、Twitter、LINEなどをご利用いただくケースが増えてまいりました。

    ・アウトストリーム広告へ配信

    MILでは、外部のアウトストリーム広告との提携を進めており、アイモバイル様のmaio、ファンコミュニケーションズ様のnend、オープンエイト様のOPEN8 AD Platform、クライド様のADMATRIX DSP、DAC様のMarketOne®などにおいて、配信することができます。提携ネットワークを活用し、媒体の動画広告枠においてインタラクティブ動画を「直接配信」できることが最大の強みです。

    従来のアウトストリーム広告は、ファネルでいう最上部の認知にあてるものでしたが、インタラクティブ動画の配信により、認知から購買までをバーティカルに一気通貫できるようになりました。ブランディングだけではなく、ダイレクト商材にも利用シーンが広がったことで、今まで以上にアウトストリームでの配信が増えてくるのではないかと予想しています。

    MILの主な機能

    主な機能は、以下の通りです。MILはSaaSサービスのため、常に最新版の管理画面が表示されます。

    ・ストーリー分岐機能
    選択次第で指定した動画に遷移し、ユーザーそれぞれに最適な動画を視聴いただくことができます。

    ・ポップアップ機能
    動画上に画像・テキスト・URLの情報を付与し、詳細情報の提供や商品ページへのリンクができます。

    ・スイッチング機能
    同じタイムラインで再生される2本の動画をタップで切り替えることができます。2つの世界を活かした動画表現を可能にします。

    ・動画レポート
    50以上の項目から視聴者の視聴動態を分析でき、指標を元に動画を運用することができます。自社開発の特許取得済み「視聴分布レポート」では、インタラクティブ動画からの離脱を「ポジティブ」と「ネガティブ」という2種類に分類可能。フレーム単位で離脱の原因を特定できます。

    まとめ

    動画制作をこれから始める企業様も、既存の動画をさらに新しいアプローチに活かしたいとお考えのご担当者様も、動画マーケティングの新しい手法として「インタラクティブ動画」の活用に取り組んでみてはいかがでしょうか?当記事が「インタラクティブ動画」を知るきっかけとなり、御社の新しい一歩につながりましたら幸いです。


    インタラクティブ動画成功事例

    sato

    執筆者
    佐藤 駿輔

    MIL株式会社 インサイドセールス

    大学卒業後、大手外食チェーンへ入社し、新店舗の立ち上げや店長経験等を経て、2020年1月よりMIL株式会社に入社。現在はインサイドセールスとしてSDRを担当するとともに、MA運用も行っている。

    インタラクティブ動画ならMIL

    インタラクティブ動画ならMIL

    MILであれば、インタラクティブ動画を素早く編集でき、動画配信後の測定結果はレポート画面より確認できます。インタラクティブ動画の制作から運用まですべての機能をプラットフォーム化し、動画PDCAを回します。