インタラクティブ動画とは ─ 基礎知識や広告事例、作り方の全て ─

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インタラクティブ動画とは、従来「見る」だけの動画内に「仕掛け」を組み込むことで、ユーザーと動画の接触回数や視聴時間などのエンゲージメントを高める一連の手法のことです。

新たなマーケティング手法としてインタラクティブ動画の活用を考えている”企業担当者様向け”に、必要な基礎知識、広告事例、作り方などを全て解説していきます。

Webサイトがテキストベースからリッチコンテンツに進化したよう、スマートデバイス普及、回線整備、SNS浸透などに起因し、動画もWebサイト同様よりコンテンツリッチになっていき、動画を活用したプロモーションが様々なマーケットでより一層行われるようになります。

インタラクティブ動画自体は、日本では未だ一般的ではない手法ですが、海外では有名な大手企業が数多く利用しています。「動画+仕掛け」があることで、今までにない動画プロモーションを実現することができるようになります。

動画制作をこれから始める企業様も、動画+○○を考えていた担当者様も、インタラクティブ動画で何ができるかわからない代理店様も、MILブログ自体が、動画を活用して広告プロモーションを考えている人にとって何かしらのヒントになれば幸いです。

目次
1. インタラクティブ動画とは
2. 動画が求められる要素考察
3. インタラクティブ動画5つの効果
4. お勧めインタラクティブ手法5選
5. インタラクティブ動画事例
6. MILの導入による数字効果
7. 作り方(制作ツールの紹介)

インタラクティブ動画とは

そもそも「インタラクティブ」とは・・・

“「対話」または「双方向」といった意味で、ユーザーがパソコンの画面を見ながら、対話をするような形式で操作する形態を指す。”

引用元:ASCII.jpデジタル用語辞典 (ja)

パソコンやスマートフォンなどに限らず、テレビ(dボタンを押してアンケートに回答)なども同様で、一方通行ではなく双方向でやり取りができるという事が重要です。

例えば・・・

動画に置き換えてみましょう。冒頭に記載した通り、動画自体は基本的に一方通行のメディアでした。ですが、動画上に何か「仕掛け」を設計することで、動画を見たユーザーにアクションをさせる選択肢を持たせます。

例えば、2011年3月に始めたYOUTUBEのTureView広告です。動画を見る前若しくは見ている最中に、見ているものと関係ない動画が流れてきますが、再生中の動画には外部サイトへのリンクが仕掛けられていて、文字通りクリックすると外部サイトに誘導されます。

このように双方向でやり取りができる動画、再生されるだけの動画からアクションを促す・求める動画のことをインタラクティブ動画といいます。

動画が求められる要素考察

2015年は動画元年と言われ(2014年も言われていたが・・・)、日々、ユーザーが動画に接する機会は増えてきました。接触機会が増えた理由を考察します。

インフラ環境の整備

光回線、4G(第4世代)、Wi-Fiなど、通信速度の高速化が、静止画などと比べてファイル容量が多い動画でも、ユーザーにストレスない視聴環境を与えるようになりました。2020年には4Gが更に進化した通信インフラである5G(第5世代)がスタートするといわれていて、通信速度は4Gの10倍にものぼります。

スマートデバイスの普及

2007年のiPhone発売から7年後には、64.2%がスマートフォンを所有しているという結果が平成27年度の総務省調べて発表されました。年代別でいうと、20~29歳は94.5%、30~39歳は92.4%と、いずれも90%を超えています。

プラットフォームの充実

動画専門サイト(YOUTUBE・How to系など)、SNS(Facebook・Instagramなど)、ニュースサイト、アプリ(AbemaTV・LINE LIVEなど)、とにかく様々な場所で視聴することができます。一時期バズワードであった分散型動画メディアなども、このプラットフォームが充実したからこそ生まれた手法になります。

映像制作コストの低下

クラウドソーシングにより、クライアントとクリエイターを直接繋ぐことが浸透した今、大幅な中間マージンが発生することなくプロジェクトをクローズすることができます。また、スマホのカメラ機能が高性能化したことにより、動画制作の参入障壁は低くなりました。

ユーザーが動画をストレスなく視聴する上での問題点などがクリアされたことで、動画を活用する企業は一段と増えましたが、一方通行であることに変わりはありません。そこで、現在注目されているのがインタラクティブ動画です。

インタラクティブ動画5つの効果

PR効果

仕掛けが組み込まれたインタラクティブ動画は、ユーザーによる操作性が生まれるため、 オリジナリティあるユニークな企画であればあるほど、“ワクワク感” “面白さ” “驚き”をユーザーに伝えることができます。

ユーザーモチベーションが上がることで「Facebook」「Twitter」「Instagram」などのSNSで自然とシェアがされ、低コストで多くの人に認知させることができる効果があります。

印象効果

最近の若年層はスマートフォンで「ながら見」をしている視聴環境が多いため、一方向性の動画だと集中して視聴してもらうことが難しいです。操作性が伴うインタラクティブ動画であれば、動画内のタグを見て「明らかに何かある」と思わせ、一方向で受動的なユーザーを双方向の能動的なユーザーに変化させます。また、アクションと共に「単なる情報」→「記憶」としてインプットされ、従来よりも深い印象を残すことが可能です。

エンゲージメント効果

インタラクティブ動画は、ユーザー操作によるクリック率の上昇から、ユーザー自身に多くの情報を深く提供していることになりますので、必然的に「視聴時間」が伸びます。視聴時間が上がれば、印象効果により自然とサービス理解が高まり、目標としているコンバージョン獲得に近づきやすくなります。

動画改善効果

ユーザーが能動的に変化し視聴動画のタップ性が増すことで、インタラクティブ動画ならではの解析結果を取得することができます。ツールで異なりますが「平均視聴時間」「ポップアップ滞在時間」「流入経路」以外に、「動画全体を通した総タッチ数」「どの場所が何回タッチされたか」「離脱場所」などを利用し、従来難しかった動画の改善提案が次回に向けてできるようになります。

企画担当者効果

動画のプロモーション提案を行う担当者としても、動画単体で企画を行う従来よりも、「動画+仕掛け=インタラクティブ動画」の方が企画の引き出しが増え、企業プロモーションとしては提案がしやすくなります。また、動画を数百万円の予算で折角制作するのであれば、低予算でインタラクティブ動画を導入し、一方向性の動画よりも双方向性にした方がユーザの満足度が高まることは間違いありません。

お勧めインタラクティブ手法5選

ビデオコマース

目的:サイトへの誘導
一番わかり易いのが、動画をインタラクティブ化しECサイトなどに誘導して商品を購入させる、ビデオコマースという仕掛けです。例えばユーザーは、女性モデルの洋服をタップすると、該当商品の情報がポップアップで表示され、詳細を知りたい場合「詳細はこちら」よりECサイトに遷移して商品を購入することができます。

動画アフィリエイト

目的:コンバージョン獲得
アフィリエイトの着地点は「静的ページでの詳細説明+問い合わせフォーム」が一般的です。動画のインタラクティブ化で、ランディングページ(LP)ならぬ、ランディングムービー(LM)という立ち周りが可能となります。広告出稿した着地が動画になるというものです。

従来の「テキスト+画像ページ」での刈り取りではなく、動画でしっかり情報を伝えた後にコンバージョン獲得も動画上で行ってもらうという、今までにない新しい手法になります。

採用動画

目的:人材獲得、企業ブランディング
採用はルーチンが多いので、代替可能な部分を動画に置き換えれば、企業にとっても就活生にとっても時間やコスト面でメリットが出ます。

採用動画をインタラクティブ化の機能であるストーリー動画とすることで、「バーチャルインタビュー」「企業カルチャーの認知」などができるようになります。操作性のあるインタラクティブ動画は印象効果が期待できるため、採用×インタラクティブ動画という分野での利用が、今度はより一層増えてくと想定できます。

動画クーポン

目的:O2O(オンライン ツー オフライン)施策による店舗集客
動画クーポン機能を活用することで、ユーザーは動画の視聴中にクーポンを保存し、後日店舗でクーポンを利用することができます。オンラインで動画に接触させて視聴者のモチベーションが向上した時点でクーポン保存ができるため、従来の静的ページで配布するクーポンと比較すると、クーポン保存の割合が高まり、その結果店舗への集客を増加させることが期待できます。また、クーポン保存・クーポン利用の計測が可能なため、動画の費用対効果を計測し、次回の提案に活かすこともできます。

インナーブランディング

目的:新人・中途スタッフへの教育
大企業になればなるほど、支社や店舗の増加による「新人・中途スタッフの育成」について、様々な悩みを抱えているのではないでしょうか。インタラクティブ動画の一機能である「ストーリー動画」をうまく活用することで、わかり易く記憶に残すことが出来ます。

動画例)挨拶する際の角度は「○○度」とする!
A. 90度
B. 60度
C. 45度

正解すると次の設問動画に進む形式です。スタッフが自分で動画を選択することで記憶に残りやすくなる「インタラクティブ動画の印象効果」を活用します。

マーケティングデータ用の動画

目的:マーケティングデータの蓄積
Adwordsのタグを設置することで、MILの視聴およびインタラクション(タグをクリック)データがAdwordsに蓄積されます。その効果として、視聴且つポップアップを表示させたユーザーに広告配信が可能です。通常の広告だと0.1~0.3%程度だとされるCTRが、インタラクティブ動画の場合、インタラクション率は平均して30%前後のCTRを実現できます。他の広告に比べ、コストを抑え多くの情報を蓄積することができます。

事例

インタラクティブ動画の事例を紹介します。

三井住友カード様

20代、30代のVISAカード「入会・カード利用促進」が目的です。


MILの導入による数字効果

インタラクティブ動画の効果について、海外だと様々な数値が公開されていますが、日本だと実際の導入企業が少ないため、まだまだ正確なデータが集まり切れていないのが本音です。

MILを活用したビデオコマースとして数値を一部公開すると、「インタラクション率=動画内のタグをタップした率」は62%にも及びました。別の動画では、「動画から外部サイトへの誘導率」が39%にも及んだという実績もあります。MILでは、インタラクション率の平均が30%前後、外部サイトへの誘導率が20%前後ではないでしょうか。
※分母は視聴者数

上記の中でも「インタラクション率=62%」が意味していることとは何でしょう?

1つ目:UX向上による機会損失の防止

従来の動画、すなわちインタラクティブ化されていない動画では、ユーザーがより情報を知りたいという欲求を「スルーしていた」ということになります。勿論、中には「タグ」が何かを理解していないためにタップしたユーザーもいると思います。ただ、多くのユーザーは「タグ」が動画上に埋め込まれたことで、詳細の情報に対し、クイックにシームレスに情報を得ている事は間違いありません。

2つ目:タップ後のアクション設定次第

インタラクション率62%の事例では、必ずタップをするとポップアップ広告が表示され、そこから公式ECサイトに誘導するという設計にしていました。ただ、考え方によってはユーザーをECサイトに先ず誘導したいというだけであれば、タップ後のアクションをポップアップ広告にするのではなく、外部サイトに誘導する設定をMIL上で行えれば、動画を見た多くのユーザーをECサイトに誘導することができると言えます。

但し、ユーザー側からしても、タップごとに毎回ECサイトに誘導される設計は、最適なUXとは言えませんので、クライアント側と協議を重ねた上で「強きな設計」をおすすめしたいと思います。

作り方(ツールの紹介)

YOUTUBE

アノテーション機能を活用すれば、YOUTUBEでインタラクティブ動画を作ることができます。アノテーションは、YOUTUBE動画上にテキストやエリアを設けてそれ自体をクリッカブルにさせる機能を指します。

MIL

株式会社ユープラスが運営している日本初のSaaS型インタラクティブ動画編集サービスです。MILを活用すれば、ブラウザ上で誰でも簡単にインタラクティブ動画を作成することができます。制作したインタラクティブ動画を、プランに「加入/クレジット決済」して頂く事で外部公開ができるようになります。主な機能は以下となります。

  • 編集管理画面
  • SNS用OGPの設定
  • ローディング画像の設定
  • 動画ファイルアップロード
  • URLによる動画ファイルの読み込み
  • 目次設定
  • 「動的・静的」タグの設定
  • タグアクション設定(ポップアップ・外部リンク・内部リンク・電話リンク・クーポン)
  • オリジナルタグデザインの設定
  • ストーリー機能(視聴者が動画のシナリオを選定可能)
  • 終了画面設定
  • 公開画面設定
  • レポーティング
  • 横動画、縦動画、正方形動画対応
  • PC/スマートフォン対応(Android、i-OS)
  • Facebook、Twitterシェア対応

MIL事例

一般的なインタラクティブ動画である、ヘアアイロンメーカー「アゲツヤ様」のコーマス事例です。アゲツヤ様は「星の数だけ可愛くなれる」をテーマに、様々なヘアアイロンを販売しています。

MILのNG環境

MILは、MILの管理画面で動画をアップロードした後に、様々なインタラクティブ編集を行うサービスになるので、MILサーバーとMILオリジナルViewerで動く事が基本的には前提となります。そのため、外部の動画プラットフォームでは動作しません。例えばYOUTUBEです。YOUTUBEでは、YOUTUBE上に動画をアップロードし、YOUTUBEのViewerを利用する必要があるのでMILを活用することが出来ません。

SNSプラットフォームでいうと「Facebook・Twitter・Instagram」も同様です。但し、MILでは1動画あたりに独自の公開URLを発行する仕様となるため、発行されたURLをSNSプラットフォームで投稿かシェアすることにより、表示されたリンクやOGP画像をクリックすれば、MILの動画サーバーに遷移しインタラクティブ動画を再生がすることができます。また、SNS広告をかけた場合も、設定URLをMIL動画にして頂ければ問題なく利用できます。更に、MILのViewerを使えるという事であれば、お客様が所持している自社サーバーを活用することもできます。

zentrick

海外の編集システムです。zentrickの特長は、インタラクション機能が幅広く、お客様の要望に合わせて様々なカスタマイズができることです。特に「ゲーミフィケーション要素」を含んだ機能は、zentrickが一番多い編集ツールとなっています。

まとめ

インタラクティブ動画に関する基本的な情報や事例などを紹介してきましたがいかがですか?数百万~の費用をかけてプロモーション動画を制作するのであれば、一方通行ではなく操作性を持つ双方向性の方が、ユーザーにも企業にも様々なメリットをもたらします。

特に「印象アップ・エンゲージメントアップ・動画改善に役立つ」などは、インタラクティブがもたらす大きな効果と言えます。動画制作をこれから始める企業様、動画+○○を考えていた担当者様も代理店様も、是非これを機会に動画マーケティングの新手法として取り組んではいかがでしょうか?

インタラクティブ動画MILに関する資料を無料で配布します!

「動画の視聴体験最大化」を目指すMIL株式会社には、インタラクティブ動画に関する様々なデータが日々蓄積されています。お問い合わせ頂いた方には、当ブログでは公開していない資料を無料配布させていただきますので、ぜひ以下よりお気軽にお問合せください。