EFOとは?入力フォームの離脱を改善しコンバージョン率を上げる6つのポイント

EFOとは

EFOとはEntry Form Optimization(エントリー・フォーム・オプティマイゼイション)の略で、WEBサイトの顧客情報の入力フォームを最適化することで、お客様の離脱を防ぎ、コンバージョン率(成約率)を上げていくための施策です。この記事では、入力フォームを改善する際のポイント6点を分かりやすく解説します。

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EFOとは?

EFOとは、Entry Form Optimizationの頭文字をとった言葉で、WEBサイトの顧客情報の入力フォームを最適化し、お客様の離脱を防ぎ、コンバージョン率(成約率)を上げていくための施策です。入力フォームとは、メールマガジンの購読や資料請求、商品・サービスの購入時などに、ユーザーに氏名やメールアドレスを入力してもらうための項目欄全体を指します。

EFOが必要な理由

EFOの目的は、WEBサイトのコンバージョン率(成約率)を上げることです。

株式会社イー・エージェンシーが461サイトを対象に行った調査によると、WEBサイトを訪問し、商品をカートに入れて購入直前まで進んだのに、何らかの理由で購入しなかった人の割合は約70%でした。これはいわゆる「カゴ落ち」と呼ばれる状況で、仮に100人が購入するつもりでカゴに入れたのに、30人だけが買い、70人が買わずに離脱。明らかな機会損失と言えるでしょう。

カゴ落ちには、以下のように複数の理由が存在します。

・送料が高い
・クレジットカードの情報を入力したくない
・会員登録が面倒だった など

しかし、EFOで入力フォームを改善することで、仮に10%程度の改善ができれば
最後の「会員登録が面倒」という理由での機会損失を防ぐことができ、100人のうち30人だった購入者が40人と1.3倍にも増えることになるのです。
EFOが必要な理由

以下では、EFOを実施する際の具体的なポイントを6点ご紹介します。

EFOのポイント1:入力項目を適切に設定する

“入力フォーム”とひと口に言っても、メルマガの購読申込のように簡単な項目のみのものから、購買のようにクレジットカードなど決済情報や住所といった個人情報を多く含むものまで、多岐に渡ります。また、個人向け(BtoC)と法人向け(BtoB)でも、入力項目は異なります。

最初に考えるべきは、ユーザーに入力してもらう項目についてです。
ユーザーがマーケティングの「認知→検討→購買→リピート」のうち、どのフェーズにいるかによって入力フォームが異なるので、まずは必要な入力フォームの種類を特定してから、具体的な項目を検討する流れをおすすめします。

<入力フォームの種類例>

  • メルマガ購読
  • 資料請求
  • 個別相談の予約
  • セミナー申込
  • 決済
  • 会員登録

必要な入力フォームが決まったら、項目を検討します。

例えばメルマガ配信時に、宛名に氏名を入れてパーソナライズ感を演出したいのであれば氏名が必要になりますし、資料請求フォームに入力いただいた後に電話で連絡したいのであれば「ふりがな」の入力欄も設置しておくのが無難です。その他、個人向けビジネス(BtoC)の場合は、商品・サービスの内容に応じて、性別、生年月日、配偶者の有無、子どもの有無、興味関心などを項目として検討しましょう。法人(BtoB) の場合は、企業のURLや、規模を知るための年商や従業員数などを設定します。

<入力項目の例 ※共通>

  • 氏名
  • ふりがな
  • メールアドレス
  • 住所
  • 電話番号

<入力項目の例 ※BtoC>

  • 性別
  • 生年月日
  • 配偶者の有無
  • 子どもの有無
  • 興味関心

<入力項目の例 ※BtoB>

  • 社名
  • 部署名
  • 役職
  • 企業規模(従業員数・年商など)

またデータ管理の観点からは、使用しているMAツールやCRMツールで管理している項目と合わせて検討するのもオススメです。

ただし、前述の通り、「入力が面倒」という理由で離脱するユーザーもいるので、項目は最低限の数に押さえましょう。ユーザーの負担は少ない方が登録率も高まることも忘れてはいけません。

EFOのポイント2:入力サンプルを提示する

項目が決まったら、次は具体的な入力方法を考えます。いずれの項目も、ユーザーに入力してもらうべき内容のサンプルを提示しておくことで、ユーザーの負担はグッと減り、登録完了率が上がるでしょう。また統一された正しい入力方法でデータが収集できることで、誤入力を防ぐことができ、データベースの質向上にもつながります。

<入力サンプルの提示例>

  • 欄外に入力例を表示する
  • 入力欄にグレーで表示する

EFOのポイント2:入力サンプルを提示する

EFOのポイント3:入力ミスに対してわかりやすい注意喚起を出す

例えば「ふりがな」の項目で、カタカナ入力の指示に対して、ひらがなが入力される、住所の項目で、全角入力の指示に対して、半角数字が使われる、などのミスがあったとしましょう。

その場合に、単に「入力エラー項目があります」と表示したり、入力欄を赤くしたりするだけでは、ユーザーは訂正方法がわかりません。間違えた項目の訂正方法を「半角数字を全角数字にしてください」というように、具体的な注意喚起のメッセージを記載するようにしましょう。
EFOのポイント3:入力ミスに対してわかりやすい注意喚起を出す

関連記事:CVR改善に効くマイクロコピーとは?テクニックと事例を徹底解説

EFOのポイント4:同意のチェックボックス、ボタンを見やすく配置する

個人情報取得などに同意する「チェックボックス」や「登録」「送信」などのボタンは、スムーズにクリックできるように、見やすくレイアウトしましょう。
EFOのポイント4:同意のチェックボックス、ボタンを見やすく配置する

EFOのポイント5:サイト上のユーザーの動きを分析する

自社のWEBサイトのユーザーの動きを見るためには、Googleアナリティクスで数値や導線を見るほか、「ヒートマップ」を使って、ページ上のユーザーのマウスの動きを確認するという方法もあります。複数のアプローチを組み合わせ、入力フォームのコンバージョンを妨げている理由を推測しましょう。

引用:MIERUCA HEATMAP

ヒートマップについて詳しくは、以下記事でご紹介しています。
関連記事:Web分析に使える「ヒートマップ」とは?導入に失敗しないための基礎知識を解説
関連記事:無料から有料まで!目的別・ヒートマップツールおすすめ5選と選ぶポイントを解説

EFOのポイント6:EFOツールを活用する

自社で管理する入力フォームが複数ある場合や、利用するユーザー数が多い場合などは、専用の「EFOツール」を導入するのも良いでしょう。

EFOツールは、入力フォームを簡単に作ったり、誤入力時に注意喚起メッセージを分かりやすく表示したりと、ユーザーの入力負担を低減するための工夫が満載です。例えば「ログ取得機能」の付いているツールであれば、入力項目自体のエラー率や離脱ポイントを正確に測定可能し、データを元に改善を図ることが可能です。また「外部連携機能」を使えば、GoogleやFacebook等に登録済みの情報をそのまま入力フォームに反映させることもできます。

以下の記事でおすすめツール7選をご紹介していますので、合わせてご覧ください。
関連記事:【2022年度版】おすすめEFOツール7選を比較!特徴と選定のポイントを解説

まとめ

いかがでしたか。たかが入力フォームといえども、その効果は侮れません。無料で改善可能な範囲も大きいので、まだEFOをしたことがない方は、ぜひPDCAサイクルを回しながら、コンバージョン率を改善してみてください。

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執筆者
桑田 将臣

MIL株式会社 セールスグループ マネージャー

WEB系ベンチャー企業にて新規事業の立ち上げ・セールスなどを経験後、PR会社にてデジタルプロモーションの企画提案を担当。2019年3月よりMIL株式会社に入社し、現在はセールスグループの各部門を統括している。

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