ランディングページ(LP)を外注せずインハウスで制作する場合、コンバージョンを獲得するためのノウハウが詰まったテンプレートを使えば、効率的なLP制作、運用が可能になります。当記事ではHTML・WordPress・LP作成ツールの3種類に分けて、それぞれ厳選した提供サイトをご紹介します。またテンプレートの選び方をお伝えします。
目次
ランディングページにテンプレートを使うメリット
外注せず、自社でランディングページを作る場合、テンプレートを使うのがおすすめです。理由は2つで「時間上のメリット」と「コスト上のメリット」があるからです。
「時間上のメリット」 が「コスト上のメリット」に繋がる
LP制作には大きく分けて次の7つのステップがありますが、目的に合ったテンプレートを利用することにより、特にSTEP3・5・6の時間短縮につながります。
STEP2: ターゲット&訴求ポイントを決める
STEP3:構成・ワイヤーフレーム作成★
STEP4: コンテンツ作成
STEP5: デザイン★
STEP6: 開発・コーディング★
STEP7: 公開・運用・効果測定
また、LPのテンプレートには、効果測定のための「タグ」を埋め込む機能が付いたものもあるので、ゼロから検討することなく必要なものを用意していけば、分析する準備もできるのです。
また担当者が少ない、LPの公開を急いでいるなどの事情で、インハウスでなく制作を外注する場合でも、業者の選定や打ち合わせで案外時間をとられるものです。テンプレート活用が時間的なメリットを生み出します。
上記の結果、制作の行程が短縮できれば、その分のコストも削減できる、という訳です。
テンプレートの種類と選び方
最初に、テンプレートの種類は大きく分けて3つです。
- HTMLのテンプレート
- WordPressのテンプレート
- LP作成ツールのテンプレート
それぞれの特徴を知った上で、自社のLPに適したものを選べるよう、ひとつひとつ解説していきます。
HTMLのテンプレート
3つの選択肢の中で最も自由度が高いのが、このHTMLです。社内にHTMLやCSSをある程度分かる人材がいるのであれば、こちらを選ぶのがおすすめです。
制作時間を短縮しながら、こだわりたい部分はカスタマイズし、自社の目的に最適なLPを作れるからです。また、有償のものから無料のものまで、選択肢も幅広いという特徴もあります。
WordPressのテンプレート
自社サイトをWordPressで作っているなら、この方法がおすすめです。既にWordPressはあるので、そこにLP制作に適したテーマを追加すればいいだけ。有償でも、それほど高額ではなく、一度購入してしまえば今後も使い回せるので、コスト的なメリットもあります。
1つ注意すべきは、LP用のテーマは海外製のものよりも、日本国内のLPを研究して作られた日本製のものを購入するほうが使い勝手が良いという点です。
LP作成ツールのテンプレート
社内のリソース(人員、コスト)が少ない、とにかく早く安く作りたいときには、ツールの活用がおすすめです。
LPで訴求したい内容や業種別にテンプレートが用意されていて、LPに関する知識が無くても、直感的に作業することができます。「文章と画像を入れ替えるだけでLPが完成する」といっても過言ではなく、LP制作に慣れている人であれば1日で公開することも可能という手軽さ。
お試しレベルの無料プランもありますが、企業であれば自社のドメインに変更したりLPO(ランディングページ最適化)に必要な機能を使ったりするために、有料プランを選択しましょう。
HTMLテンプレートの提供サイト3選
ここからは、種類別に厳選のテンプレート提供サイトをご紹介します。海外製のものも多くありますが、ここでは初めての方も安心してご利用いただけるよう、日本国内でサービスを提供している、日本語でのやりとりが可能なサイトから厳選してご紹介します。
まずは、最も自由度の高いHTMLのテンプレートをご紹介します。
- LP Create
- テンプレどん
- Wires.jp
LP Create:無料〜格安で幅広い選択肢
出典:LP Create
無料で使える「LPO専用テンプレート」を使えば、これだけでLP制作が完結できます。既存のWebサイトがない場合でも使えるよう設計されているので、LP制作が初めてという方やまず簡単に制作したいという方に向いています。
その他に、原稿と写真を用意すればLP制作を低価格(5万円)で提供するメニューや、LPのコーディング、制作後のサポート、SEO対策など、自社で足りない部分だけを細かく外注することが可能。社内の制作リソースが不足しており、相談して進めたい場合の心強い味方です。
テンプレどん:シンプルで取り組みやすい
出典:テンプレどん
LP用のテンプレートは1種類というシンプルさで、スマホ向けLPにも対応(レスポンシブ対応)しており、LP制作が初めてでも安心です。また、レイアウトのカスタマイズ方法についての解説や、初めての方にもわかりやすいHTML/CSSの参考書籍も紹介されています。
いざというときに頼りになる、制作代行のメニューも用意されているので、これを機にHTML/CSSの知識を学習しながら取り組んでみようという、意欲と時間のある方にもおすすめです。
Wires.jp :Adobe提供。デザインに優れたLPが作れる
出典:Wires.jp
Adobe XDと組み合わせて、デザインに優れたより本格的なLPが簡単に制作できる点がおすすめ。「.jp」として日本国内に特化しており、日本語のLPでよく使われるパーツが豊富に揃っています。その中から直感的にパーツを選ぶことができるため、デザイン初心者でもプロのようなデザインで仕上げることが可能。プログラミングの知識が無くても使えたり、無料プランを試せたりするのも特長です。
WordPressテンプレートの提供サイト3選
次は、WordPress用のテンプレート提供サイトをご紹介いたします。WordPressはLPに便利なプラグインも豊富なので、既にホームページをWordPressで作っているならば、テーマを追加して、LP制作環境も一緒に手に入れましょう。
- Colorful
- 賢威
- LIQUID LP
Colorful(カラフル):LPが最短3分で作れる!?
出典:Colorful
「LP制作の時間やコストを削減できること」をコンセプトに誕生しており、かゆいところに手が届く機能が充実。注目すべきは、開発者が、Webデザイナー兼プログラマーでありながら、インフォプレナー(情報起業家)兼アフィリエイターでもあるという点。LPを制作する全ての立場の人の、悩みを熟知しているから、LPの構成も、デザインも、サーバーへのアップロードも驚くほど簡単にできるのです。
動画マニュアルに加えて、LP制作と集客、コンテンツの作り方のメール講座まで付いて1万円以下というコスパの良さがおすすめです。
賢威:SEOに強く、ユーザーの声で常に進化している
出典:賢威
LP制作に加えて、自社サイトのSEO対策もしたい方におすすめ。WebマーケティングやSEOコンサルを行う会社が開発しているため、SEO対策機能が満載。多くのユーザーに選ばれているからこそ、バージョンも8と常に進化をし続けています。
日々使いこなしていただくことを前提に、購入特典やマニュアル、サポート体制も手厚いのが特長。SEO対策ができるのに、3万円以下というお値段も魅力的。
LIQUID LP(リキッドLP):SNS連携に強い
出典:LIQUID LP
プロダクト(商品の販売)、リード(見込み顧客の獲得)、サービス(ダウンロードなど)の3種類のサンプルをそのまま書き換えれば、簡単にLP制作が可能。SNS連携機能や、多言語対応が特徴的。また、LPに必要なパーツを組み合わせて自由に作ることもできます。
LPOで使う複数のLP展開、A/Bテストの機能などもあって、価格は約1万円。運用も視野に入れつつ、低コストで運用したい方におすすめです。
LP作成ツールのテンプレート提供サイト2選
最後は、テンプレートを提供しているLP作成ツールをご紹介します。無料版もありますが、オプション料金を支払うことで高品質のイメージ画像の入手や、より凝ったデザインを選択することが可能です。LPには信頼感や安心感を与えることも大切、ということも踏まえて検討しましょう。
- ペライチ
- HubSpot
ペライチ:充実のオプションと手厚いサポート体制
出典:ペライチ
ご存知の方も多いサイトです。無料で学べるサポートサイトの充実と、各地域にサポーターもいるので、自走しつつコストを抑えたい企業に向いています。オプションで独自ドメインを設定できるため、大手企業にも利用されています。
30日間無料のプランがあるので、気になる方はまずは登録して試してみるとよいでしょう。
HubSpot:CRMとして分析機能が充実
出典:HubSpot
顧客との関係性を構築していくことを目的としたCRM(Customer Relationship Management)ツールのHubSpot社が、CRMの一環としてLPのテンプレートや作成ツールも提供しています。
LPはあくまでも、マーケティング活動の一部です。自社の製品・サービスが顧客と長いお付き合いになるものであれば、分析機能が充実したCRMツールの導入を検討してみる良い機会かもしれません。無料ツールから使ってみることもできますので、ぜひ試してみてください。
まとめ
「LP制作には多くの時間とコストがかかる」というイメージをお持ちの方に、テンプレート導入のメリットを実感していただけたのではないでしょうか。テンプレートを使ってインハウスでのLP制作効率化を図り、削減した時間やコストを分析時間やLPOの予算に充て、LPでの効果最大化につなげましょう。制作のポイントについては、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:ランディングページ(LP)とは?メリット、目的、作り方など基本をわかりやすく解説!
関連記事:効果の出るランディングページ(LP)の作り方!7ステップのコツを徹底解説!

執筆者
桑田 将臣
MIL株式会社 セールスグループ マネージャー
WEB系ベンチャー企業にて新規事業の立ち上げ・セールスなどを経験後、PR会社にてデジタルプロモーションの企画提案を担当。2019年3月よりMIL株式会社に入社し、現在はセールスグループの各部門を統括している。