動画マーケティングに注目が集まる中、メルマガに動画を活用する企業も増えてきています。この記事では、動画の埋め込み方法の4種類について、それぞれのメリット・デメリットを交えながら、詳しい手順を解説します。また「動画を入れる効果」やメルマガと相性の良い「トレンドの動画手法」についてもご紹介します。
メルマガへの動画の埋め込み方法~4選~
メルマガに動画を埋め込む方法として、主に以下の4つがあります。
- フル動画読み込み (VIDEOタグ)
- GIFアニメ読み込み (IMGタグ)
- GIFアニメ添付
- 再生マーク付きの静止画にリンクを貼る
それぞれの具体的な手順と、メリット・デメリットについて解説します。
フル動画読み込み (VIDEOタグ)
VIDEOタグを使用することで、メルマガに動画を埋め込むことができます。
メリット | ・MP4やMOVといった高画質な動画が再生できる ・ファイルのサイズ制限がないので、再生時間を短くする必要がない |
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デメリット | ・再生できるメーラーが限られているため、再生できない読者が発生する |
<VIDEOタグを使用した動画の埋め込みに対応しているメーラー>
・Mac mail
・Thunderbird
・Outlook2011/2016(Mac版)
1.埋め込む動画をサーバーにアップロードする
2.動画を埋め込みたい箇所にVIDEOタグを記載する
タグ例:
<video autoplay controls preload=”none” src=”[埋め込む動画のURL]” type=”audio/mpeg”></video>
GIFアニメ読み込み (IMGタグ)
IMGタグを使用することで、メルマガでGIFアニメを再生できるようになります。
メリット | ・比較的高画質なアニメ動画が再生できる ・ファイルのサイズ制限がないので、再生時間を短くする必要がない ・対応しているメーラーが多い |
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デメリット | ・埋め込む動画ファイルが入ったサーバーが必要 ・動画をGIFアニメに変換する必要がある |
<GIFアニメが再生できるメーラー>
VIDEOタグに対応しているメーラーよりも多く、利用者の多いGmailでも再生ができます。GIFアニメが保存できるメルマガ配信サービスを利用すれば、サーバーを自前で用意する必要がありません。
1.動画をGIFアニメに変換する
2.変換したGIFアニメをサーバーにアップロードする
3.動画を埋め込みたい箇所にIMGタグを記載する
タグ例:
<img src=”[埋め込むGIFアニメのURL]”/>
GIFアニメ添付
IMGタグを使用し、GIFアニメのファイルをメルマガに添付することで、動画を埋め込むことができます。
メリット | ・サーバーに動画ファイルをアップロードする必要がない ・ほぼすべてのメーラーで再生できる |
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デメリット | ・動画をGIFアニメに変換する必要がある ・メルマガに添付できるファイルサイズに制限がある |
添付するGIFアニメのファイルサイズについては、メルマガを受け取る読者だけでなく、メルマガの配信する側も制限を受けます。メルマガを一斉配信する場合に注意が必要です。
1.動画をGIFアニメに変換する
2.GIFアニメのファイルをメルマガに添付する
再生マーク付きの静止画にリンクを貼る
メルマガに再生マーク付きの静止画を設置し、リンクを貼ることで、動画を視聴してもらうことができます。厳密には動画を埋め込んでいるわけではなく、自社サーバーやYouTubeなど外部の動画配信サービスなどに保存された動画へ読者を誘導する形式です。ちなみに、静止画に再生マークを重ねるのは「クリックすれば動画が再生できる」とイメージさせるためです。
メリット | ・HTMLメールが表示できるメールソフトすべてに対応 ・動画ファイルサイズに影響されない |
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デメリット | ・動画を外部にアップロードしておく必要がある ・読者がメルマガから外部へ移動するため、離脱の可能性がある |
1.動画ファイルを自社サーバーや外部の動画配信サービスに保存する
2.動画の一部を静止画として保存する
3.静止画を加工し再生マークを重ねる
4.静止画に動画を保存しているURLリンクを設置する
メルマガに動画を埋め込む3つの効果
メルマガに動画を埋め込む効果は以下の3点です。
- 情報の理解促進
- 記憶に残る
- クリック率(CTR)の向上
情報の理解促進
「1分間の動画コンテンツには、Webサイト3,600ページ分の情報量がある」と言われるほど、動画は情報伝達力に優れており、短時間で商品・サービスの魅力を最大限に伝えることができます。映像と音声を使用することで視覚と聴覚に訴えかける動画には、文字と静止画のみで伝えるより、情報が理解しやすくなるという特徴があります。
記憶に残る
アメリカ国立訓練研究所が、コンテンツ形式毎に学習の定着率を序列化した「ラーニングピラミッド」という理論を提唱しています。この理論では「視聴覚情報が入った動画コンテンツは、文字・静止画だけの記事コンテンツと比較し、学習定着率が2倍」との結果が出ています。
- Reading(読書)による学習定着率⇒10%
- Audiovisual(視聴覚)による学習定着率⇒20%
出典: The Learning Pyramid. アメリカ National Training Laboratories, Bethel, Maine
クリック率(CTR)の向上
「クリック率(CTR)」とは、メルマガの配信数に対してURLがクリックされた割合を示します。
動画が埋め込まれたメルマガは一般的なメルマガよりもインパクトがあり、興味関心を高められることから、クリック率(CTR)向上の効果が狙えます。また動画を通して理解が促進できるため、お問い合わせや資料請求、購入のバナーをクリックするなど、視聴後のネクストアクションが期待できます。
メルマガ動画のトレンド手法
メルマガをコンバージョンにつなげるための新しい動画手法としてインタラクティブ動画(触れる動画)をご紹介します。
「インタラクティブ動画」とは?
インタラクティブ動画(触れる動画)とは「タップ・クリックするなど、視聴者が触れる仕掛けを組み込んだ次世代型動画」です。従来「視聴のみ」で終わっていた動画の中に「仕掛け」があることで、視聴者自身が能動的に「動画を体験」できるようになります。
動画上にポップアップで情報を表示したり、選択肢を表示したりと、双方向コミュニケーションにより視聴者のエンゲージメントを高め、動画上で興味喚起からコンバージョンまでを完結します。視聴ログの分析により、動画のPDCAを回せる点も、従来型動画との大きな違いです。
特に生命保険会社、カード会社、銀行など、商品やサービスの理解が難しい業界との相性が良く、メルマガをはじめ、サイト・SNS・広告等で活用が進んでいます。
メルマガにマッチする理由
インタラクティブ動画は双方向コミュニケーションができるため、コンバージョン獲得を目的としたメルマガと大変マッチしています。動画内にお問い合わせや資料請求のフォームを設置したり、サイトへシームレスに送客したりすることも可能です。
また、もともとメルマガの読者は、動画を見るためにメールを開封しているわけではなく、メルマガに長い動画は相応しくありません。インタラクティブ動画であれば、視聴者が見たい部分だけを選んで見られるという点も、メルマガと非常にマッチしていると言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?メルマガに動画を取り入れることで、読者とのより良いコミュニケーションにつながれば幸いです。メルマガの作り方については、以下の記事も参考にしてみてください。
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執筆者
黒谷 純子
MIL株式会社 マーケティング
大学卒業後、編集プロダクション等を経て、人材サービス企業のマーケティング職に従事。2021年3月よりMIL株式会社に入社し、現在は自社サイトやMILblogの企画・ディレクション・執筆等を担当している。
Twitter : https://twitter.com/MIL29292841