メルマガのヘッダー・フッターに入れるべき7つの要素と配置のポイント

メルマガヘッダー

メルマガのヘッダーは、メールを開封して最初に見える場所であり、メルマガの第一印象が決まる大事なパートです。またフッターは最後の位置にあり、メルマガを配信する上での必須情報を掲載します。当記事では、HTMLメルマガ、テキストメルマガのヘッダーとフッターに入れるべき要素と配置について、詳しく解説します。ポイントを押さえて、こだわりの「ヘッダー」と「フッター」を設定しましょう。

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メルマガのヘッダー、フッターとは?

メルマガのヘッダー、フッターとは?
メルマガのヘッダーとは、メルマガの最上部のパーツを指し、毎回、共通のデザインを使います。どの企業から届いたのかを瞬時に知らせる重要なパートです。

一方、フッターとはメルマガの最下部のパーツであり、最後まで読まないと目に入りません。そのためフッターには、法で定められた掲載必須の要素など、本文とは関係のない補足情報を載せるのが一般的です。

メルマガのヘッダーに入れるべき要素と配置

メルマガのヘッダーには、このメルマガが「誰からきたメールなのか?」「何に関するメールなのか?」を一瞬で知らせる要素を入れます。ヘッダーの領域は、幅500〜700ピクセル程度にするのが一般的なメール配信システムの仕様です。

メルマガの配信スタイルには、画像や色が使えてデザイン面で訴求ができるHTML方式と、文字のみのテキスト形式がありますが、以下では、多くの企業で使用されているHTML方式のメルマガについて解説していきます(テキスト形式については、最後にご紹介します)。

要素1:企業情報

社名またはサービス名、ブランド名、ロゴなどを入れます。直感的に「〇〇からのメールだ」と一瞬で認識してもらえるように、背景色にコーポレートカラーを使ったり、ロゴを入れたりと、各社が工夫をしています。
企業情報

要素2:メルマガの目的(メルマガの配信回数や種類が多い場合)

配信回数や種類が多い場合、メルマガの配信目的をわかりやすく説明するのも親切です。タイトルのような位置付けで、体言止めのフレーズの場合が多いようです。

ニュース配信サイトの例)ニュースなので日時を強調
3月3日(木)AM7時の最新ニュース

証券会社の例)個別のお知らせでなくニュース系の配信とわかるように
ABC証券:新着情報

カード会社の例)お得情報だとすぐにわかるように
ABCカード:ポイント3倍!スプリングキャンペーンのご案内

要素3:イチオシ情報(掲載情報が多い場合)

1通のメール内の情報が多い場合、メルマガのタイトルにも記載している、イチオシ情報(メールのメインコンテンツ)を記載します。

「日本のメールマガジン購読状況調査 2021年度版」によると「メルマガを開く、開かない」の判断に最も影響するところはどこですか?」の質問に対し、1位:件名タイトル(48.9%)、2位:送信元名(24.0%)、3位:本文プレビュー(15.7%)と続きます。
メルマガの開封に影響する要素
メルマガのタイトルに記載した内容を、本文プレビューで最も目に留まる「ヘッダー」にも記載しておくことは、メールを読み進めてもらうためにも有効と言えるでしょう。

▼メインコンテンツの記載例
<ニュース配信サイト>
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<証券会社>
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<マーケティング会社>
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<チケット会社>
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要素4:その他、ヘッダーの近くにあると反応の取れる内容

メルマガもWebサイトと同様に、下に行くほど離脱が増えます。以下の要素をヘッダーの近くに置くことで、反応率アップが期待できます。

◆画像

インパクトのある画像や、動画のサムネイル画像は、そのままクリックにつながりやすい要素です。読者を魅了する画像を配置してみましょう。

◆クリックボタン

クーポンやポイントのプレゼント、チケットのお申し込みなど、すぐにアクションを起こしてもらいたい場合は、案内するテキストに続けてボタンを配置します。興味を持ってもらえれば、Webサイトを見ているような感覚で、そのままボタンを押してもらえるからです。

◆リンク

ニュースサイトや、証券会社など、1回のメルマガで多くの情報を伝える場合には、それぞれのテキストにリンクを貼っておくことも有効。得たい情報にストレスなくアクセスできれば、読者の満足度も上がります。

メルマガのフッターに入れるべき要素と配置

続いては、メルマガのフッターに入れるべき要素と配置をご紹介します。

まず、特定電子メール法にて定められている「必ず入れなければならない要素」は必須です。
その他、読者にとってメール内にあると便利だと思われる情報を含めましょう。

メルマガ法で決められた、必ず入れるべき要素とは?
特定電子メール法メルマガは「特定電子メール法」という法律によって、次の3つの項目を記載することが義務付けられています。多くの企業は、読者にわかりやすいよう、これらの情報をフッターにまとめて記載しています。

  • 送信者の企業名または氏名
  • 受信拒否の通知ができる旨と方法(メールアドレスやURL)
  • 問い合わせを受け付けることができる連絡先

特定電子メール法の詳細は、関連記事をご覧ください。
関連記事:関連記事:メルマガとは?目的、メリット、形式、法律上の注意点など、基礎知識とポイントをわかりやすく解説!

要素1:問い合わせ先と発行元

メルマガ記載の情報やサービスに関する、問い合わせ先と発行元(社名・窓口名称・配信担当者名など)を明記します。カスタマーセンターなど電話等の窓口がない場合は、メールアドレスだけでも構いません。また、自社Webサイトの問い合わせ先が記載されているページへのリンクを貼るという対応でも構いません。

要素2:メルマガの解除方法(オプトアウト)

読者がメルマガの購読を停止したいときに、いつでも配信解除ができるよう、配信停止の手続き方法を記載する必要があります。ワンクリックで解除可能なタイプや、メルマガ解除フォームにメールアドレスを入力するタイプがあります。

メール配信システムを利用して配信されている、定期配信メルマガの場合は、既に配信予約がされている場合があります。その場合はクレームを防ぐため、下記の文章も添えるようにしましょう。

  • データの反映に数日いただくため、配信解除後もメールが数件配信される可能性があること
  • 上記をご理解いただきたいこと

要素3:その他、フッターにあると喜ばれる内容

より深く情報を知りたいと考えている読者のために、以下のような要素も記載しましょう。

  • 自社サイトへのリンク(商品・サービスページへの導線)
  • よくあるお問合せ(Q&A)など新商品や既存商品のサポート情報へのリンク
  • YouTubeやWebコンテンツなど、お役立ちコンテンツへのリンク

テキストメルマガにおける配置の工夫

テキストメルマガでは、画像を使ったり、文字の色や大きさを変えたりすることができません。とはいえ、画像以外の要素は、HTMLメルマガと同じと考えて問題ありません。

ただし、テキストのみのメルマガになるので、文字だらけの読みにくいメルマガとなってしまわないよう工夫が必要。特にここ数年は、スマホでメルマガを読む人も増えているので、スマホでも読みやすいことを意識して、配置を心がけます。

装飾を使って、ヘッダー・本文・フッターの区切りをつける

全てテキストでの表現になるため、下記のように線や図形・記号を使って「ヘッダー」「フッター」と本文の要素を区切ると読みやすくなります。この時も、スマホユーザーの見え方を意識しましょう。

▼装飾の例

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テキストメルマガの効果的な装飾については、関連記事で詳しく紹介していますのでご活用ください。
関連記事:関連記事:テキストメルマガに使える「装飾素材」スマホ対応17文字版

1行を17文字以内にして改行をする

 
スマホ画面の仕様や設定にもよりますが、スマホは17文字程度で改行されます。そのことを前提として、文の途中で改行をしたり、文章と文章の間に1〜2行改行を入れたりします。

▼テキストメルマガの文章例

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まとめ

メルマガのヘッダーとフッターにも、重要な役割と最適な配置があることをご理解いただけたでしょうか?メルマガは「面白くない」「読みづらい」「欲しい情報がなかった」などの理由で簡単に解除されてしまいます。読者の視点で最適なヘッダーとフッターを設定し、成果につながるメルマガを目指しましょう!

関連記事:関連記事:【2022年】読まれるメルマガの作り方!7ステップのコツを徹底解説
関連記事:関連記事:HTMLメルマガのテンプレートに必須の8要素&日本語の無料テンプレートをご紹介!

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執筆者
黒谷 純子

MIL株式会社 マーケティング

大学卒業後、編集プロダクション等を経て、人材サービス企業のマーケティング職に従事。2021年3月よりMIL株式会社に入社し、現在は自社サイトやMILblogの企画・ディレクション・執筆等を担当している。
Twitter : https://twitter.com/MIL29292841

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