今回は、海外で活用されたインタラクティブ動画事例を5つご紹介いたします。
目次
制作ツール「WIREWAX」
海外にも「インタラクティブ動画制作ツール」を提供している企業は複数社あります。今回は、ロンドンに本社を置く「WIREWAX」社より事例をご紹介いたします。
事例①NIKE on HYPEBAE「Style it yourself」
上記はNIKEの人気シューズ「Nike Air Max Dia」のコマース動画として、インタラクティブ動画が活用された事例になります。
視聴者が選ぶ「スタイリング動画」
視聴者の選択によって展開が変わる、MILでは「ストーリー分岐」と呼んでいる機能が用いられたスタイリング動画になっています。
パリのスタイリスト「Barbara Malewicz」が提案する2種類のアイテムから、1つをタップし選び進めていくと、視聴者が選んだスタイリングに身を包んだモデルが動画の最後に登場します。選択ポイントは「シューズ」「トップス」「ボトムス」の3箇所になっています。
動画終了時には、「Do it again」という文言とともに、動画の始めに戻る「replayボタン」が表示されるため、別のスタイリングで何度も視聴を楽しめるクリエイティブになっています。
視聴後には「購入ページ」へ導く
動画の終盤では、「SHOP NOW」というアイコンが画面右下に表示されます。アイコンにはリンクが設置されており、タップすることで購入ページへ遷移することができます。
インタラクティブ動画を楽しみ、視聴完了した興味関心の高いユーザーをシームレスに購入へ導いています。
事例②HONDA「The Other Side」
上記は、HONDA「シビック」のブランディング動画として、インタラクティブ動画が活用された事例になります。
二面性を活かした「スイッチング動画」
同時進行している2つの映像が触れている間だけ切り替わる、MILでは「スイッチング」と呼んでいる機能が用いられたブランディング動画になっています。
A面では娘を学校に迎えに行き、そのままサプライズパーティへ連れて行く「父親としての面」。B面では覆面警官として窃盗団に潜入し、囮捜査を行う「警官としての面」が表現されています。
二面性を活用することで、シビックを「お父さんが家族を乗せる車」から、「覆面警官が捜査で使う車」まで、幅広く魅せています。
両面がリンクする「新感覚の動画」
動画は「父親」と「警官」という点だけではなく、「昼と夜」「白と赤(車の色)」というように、両面で対応する要素が数多く入れ込まれています。
各シーンで両面が見事にリンクしているため、タップでの切り替えを楽しめる「新感覚の動画」になっています。
事例③IKEA「Bedroom Habitats」
上記は、IKEAのベッド用品のコマース動画として、インタラクティブ動画が活用された事例になります。
「ポップアップ」で購買促進
NIKEの事例と同様にコマース動画ですが、こちらはMILでいう「ポップアップ」を主に活用したものになります。
動画に出てくる商品をタップすると、商品の詳細がポップアップで表示され、ポップアップ内にあるボタンから購入ページへ遷移できる仕様です。
ユーザー目線で「快適な動画」に
本動画ではただ商品を流すのではなく、苦悩するカップルの映像とともに「睡眠に関する悩み」をストーリー調で紹介し、解決策として「IKEAのベッド用品」を紹介しています。
インタラクティブ動画である以前に「見ていて楽しい動画」になっていますが、商品だけが気になる人のために、商品紹介部分までの「スキップボタン」を設置するなど、ユーザーが快適に視聴できる工夫もなされています。
事例④McDonald’s「Crew Orientation」
上記は、マクドナルドのスタッフ教育動画として、インタラクティブ動画が活用された事例になります。
4つのジャンルに分解し「学習効率」を高める
動画による教育コンテンツはどうしても長尺になり、途中で視聴側の集中が切れてしまう傾向にあります。
本動画では「Module1」から「Moudle4」まで、学べる内容に合わせて4つのジャンルに分解することで、動画学習の効率を高めています。
動画学習の「弱点」を解消
実際に動画を見ていただけると分かりますが、4つのジャンル内では、更に「2~10個のタイトル」から動画を選択できるようになっています。
このように「ジャンル→タイトル」の選択を通じて、簡単に必要な情報に辿りつけるようにしたことで、「分かりやすいけど情報が探しづらい」という動画学習の抱えていた弱点を解消しています。
事例⑤NETFLIX「Stranger Things(Interactive Experience)」
上記は、世界中で人気を博すNETFLIXオリジナルコンテンツ「Stranger Things」のPR動画として、インタラクティブ動画が活用された事例になります。
「ポップアップ」を駆使したPR動画
動画内に表示される「赤い文字」をタップすると、ドラマのあらすじや登場人物の情報がポップアップで表示されます。そのためドラマを見たことがない人でも、動画とポップアップを通じて、手軽にドラマの概要を把握できるようになっています。
その他、動画の後半には「コラボグッズ」や「別シーンの動画」をポップアップで表示するなど、様々な用途でポップアップが活用されています。
動画の最後に「本エピソードへの導線」
「天井を破って怪物が登場する」という気になるシーンで終わる動画の最後には、「フルエピソードを見る」という文言とともに、NETFLIXへの導線(リンクボタン)が設置されています。
ドラマのあらすじと魅力を伝える本動画を見たユーザーの多くは、続きが気になって思わずボタンを押してしまうのではないでしょうか。
NETFLIXは「インタラクティブ動画ドラマ」も制作
以前MILブログでご紹介しましたが、NETFLIXではPR動画としてだけではなく、「インタラクティブ動画ドラマ」も制作・配信しています。
選択によってストーリーが変わる「新感覚のドラマコンテンツ」になっているので、お時間がある方はぜひ視聴してみてはいかがでしょうか。
インタラクティブ動画制作ツール「MIL」
MILでは、今回ご紹介したような動画を誰でも簡単に制作できる「インタラクティブ動画編集プラットフォーム」を日本国内で開発し、ご提供しています。
インタラクティブ動画の企画・制作に関するご相談などございましたら、お気軽に下記サイトよりお問い合わせください。
まとめ
海外におけるインタラクティブ動画の活用事例はいかがでしたか?何か一つでも企画・制作の参考になれば嬉しく思います。以下よりMILを活用した「インタラクティブ動画成功事例」をダウンロードできますので、よろしければご活用ください。
執筆者
田中
MIL株式会社 クリエイティブグループ エディター
1997年生まれ、神奈川県出身。大学在学中にインターンとしてMIL株式会社にジョインし、2020年12月に入社。インタラクティブ動画を専門とした制作経験を活かし、クリエイティブグループでは主に、インタラクティブ動画特有のUIデザインや映像編集を担当する。