動画を投稿できるSNSの特徴とは?動画の長さや動画広告の種類、保存方法を徹底解説

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動画マーケティング入門ガイド

多くの人が利用しているSNSでは、動画の投稿や動画広告の配信ができ、マーケティングに活用されています。動画の投稿・配信ができる主なSNSは、Facebook、Instagram、Twitter、LINEの4種類です。企業がSNSで効果的な動画マーケティングを行うためには、どれを利用すれば良いのか迷うかもしれません。

この記事では、動画を投稿できるSNSの種類と特徴、SNSに投稿できる動画の長さ、SNSに配信できる動画広告の種類、SNSに投稿された動画の保存方法について解説します。

動画を投稿できるSNSの種類と特徴

動画を投稿できる主要なSNSは、以下の4つです。

  • Twitter
  • Instagram
  • Facebook
  • LINE

それぞれのSNSの主な利用者と特徴について、解説していきます。

Twitterの主な利用者と特徴

Twitterは、日本での月間利用者数が4,500万(2018年10月時点)、世界では3億3,000万人(2019年5月時点)に利用されています。

主な利用者は10~20代の若年層で、男女の差はあまりありません。匿名で利用できることから、趣味についてのつぶやきや、情報収集などに利用されています。

Twitterの特徴は、リツイートによる情報の拡散性の高さと、情報の鮮度の高さです。

Instagramの主な利用者と特徴

Instagramは、日本での月間利用者数が3,300万人(2019年3月時点)、世界では10億人(2019年10月時点)に利用されています。主な利用者は10代・20代の女性で、男性の利用者の割合は低いです。

画像や動画を活用したコミュニケーションに特化したSNSであり、文字を使った訴求はメインではありません。企業での利用では、詳細なターゲティング機能による情報発信や自社ブランディングが中心です。インスタグラマーとのタイアップにより、自社ブランドをPRするケースもあります。

Facebookの主な利用者と特徴

Facebookは、日本での月間利用者数が2,600万人(2019年7月時点)、世界では27億4,000万人(2020年9月時点)に利用されています。世界では有数のSNSですが、日本ではあまり利用されていません。

他のSNSと比較すると10代の利用者は非常に少ないです。匿名で利用できる他のSNSとは違い、実名登録制が取られています。ビジネス目的の利用が多いです。

Facebookページ機能によるホームページのような情報発信や、ショップ機能によるECサイトのような集客・販売もできます。

LINEの主な利用者と特徴

LINEは、日本での月間利用者数が8,600万人(2020年10月発表)、日本・インドネシア・タイ・台湾の主要4か国では1億6,700万人(2020年10月発表)に利用されています。日本で利用されている主なSNSの中では、LINEの利用者が最も多いです。

年代別の利用者の割合で最も多いのは20代ですが、30代から50代の利用者も多く、幅広い年代に利用されています。

個人レベルでは無料通話アプリ、メールアプリとしての利用が主な目的ですが、LINE公式アカウント運用により、情報発信やユーザーとのコミュニケーション、クーポン配布を目的として、企業や自治体が利用するケースも見られます

4大SNSの特徴比較表

LINE・Twitter・Facebook・Instagramの特徴を以下の表ににまとめます。
メディア毎に特性(強み・弱みなど)があるため、それらを踏まえて動画を投稿することが重要です。
4大SNSの比較表
データ参考:株式会社コムニコ「We Love Social」 ※各指標の評価はMIL編集部による

SNSに投稿できる動画の長さやサイズ

続いて、FacebookやInstagram、Twitter、LINEなど、SNSに投稿できる動画の長さやサイズについて解説します。 ※いずれも2021年5月時点で公開されている情報に基づきます。

Twitterに投稿できる動画の長さ・サイズ

Twitterで推奨されている動画の長さやサイズは、以下の通りです。

  • 動画のファイル形式:MP4とMOV
  • 動画のサイズ(容量):最大512MB
  • 映像のコーデック:H.264(high-L4.2)
  • 音声コーデック:AAC(LC)
  • 動画の時間:140秒
  • 動画の解像度(最小):32 x 32
  • 動画の解像度(最大):1920×1200(および1200×1920)
  • 動画の縦横比:縦横比: 1:2.39~2.39:1の範囲
  • 最大フレームレート:40fps
  • 最大ビットレート:25Mbps

2021年5月より、Twitterのタイムライン上に縦長の画像サムネイルをフル表示できる機能が追加されました。動画についてはまだ発表されていませんが、縦型動画が追加される日も近いかもしれません。

Instagramに投稿できる動画の長さ・サイズ

Instagramでは、フィード投稿とストーリー投稿、リールで動画を投稿できます。

フィード投稿はInstagramで通常利用される形式で、動画は枠内に表示されます。動画を削除しない限り動画が消えることはありません。一方、ストーリー投稿は2016年から始まった機能です。フルスクリーンで動画が表示され、24時間で自動的に削除されます。
instagram reels
引用:Introducing Instagram Reels|Instagram
 
また、2020年8月にリリースされたリール(Reels)でも動画の投稿ができます。ストーリー投稿では動画以外に画像も投稿できますが、リールで投稿できるのは動画のみです。投稿できる動画の長さが15秒と非常に短く、24時間たっても動画が消えない、足跡が付かないという特徴があります。

Instagramに投稿できる動画の長さは以下の通りです。

  • フィード:3秒~60秒
  • ストーリー:3秒~60秒
  • リール:15秒
  • IGTV:1分~60分

フィード投稿とストーリー投稿の動画の長さやサイズは、以下の通りです。

  • 再生時間:最大60秒
  • ファイル容量:4GBまで
  • ファイル形式:MP4またはMOV

フィード投稿とストーリー投稿で推奨されているアスペクト比・解像度は以下の通りです。

instagramで投稿できる動画のアスペクト比・解像度

Facebookに投稿できる動画の長さ・サイズ

Facebookに投稿できる動画の長さは、以下の通りです。

  • Facebookフィード:240分以内
  • Facebookインスタント記事:240分以内
  • Facebookインストリーム動画:5秒~10分
  • Facebook Marketplace:240分以内
  • Facebookストーリーズ:1~15秒

Facebookで推奨されている動画のサイズは、以下の通りです。

  • 動画のファイルサイズ:最大4GBまで
  • ファイル形式:MP4かMOV
  • 解像度:1280px×720p
  • フレームレート:30fps以下
  • サンプルレート:44.100Hz以下

LINEに投稿できる動画の長さ・サイズ

LINEに投稿できる動画の長さは5分までです。写真と動画を合わせて50個まで一度に投稿できます。

SNSに配信できる動画広告の種類

配信できる動画広告のフォーマットは、それぞれのSNSで異なります。また、通常の投稿として動画を投稿する場合と、広告として動画を配信する場合では、動画の長さやサイズなどが異なる場合があるので注意が必要です。

以下では、SNSに配信できる動画広告の種類と、それぞれのフォーマット・費用について解説します。

Twitter動画広告

フォーマット

Twitterで利用できる動画広告のフォーマットは以下の3種類です。

  • プロモ広告
  • Amplifyプレロール
  • Amplifyスポンサーシップ
    twitter広告の種類
    引用:Twitter広告媒体資料

プロモ広告の動画広告では、企業のブランドや商品、サービスを視覚に訴えかけることができます。カンバセーションボタンや投票機能を動画に付けることも可能です。

Amplifyプレロール

Amplifyプレロールは、Twitterに表示される動画コンテンツの前に表示される動画広告です。視聴しているコンテンツのブランドイメージを損なわないプレロール広告を再生できます。

  • ファイルサイズ: 最大1GB
  • 動画の長さ: 15秒以内。最長時間: 2分20秒
  • ファイル形式: MP4またはMOV
  • 動画アスペクト比: 1:1を推奨

Amplifyスポンサーシップ

Amplifyスポンサーシップは、パブリッシャーの動画と動画広告を、一体感のある動画コンテンツとして配信できる動画広告です。

  • ファイルサイズ: 最大1GB
  • 動画の長さ: 6秒以内
  • ファイル形式: MP4またはMOV
  • アスペクト比: 16:9または1:1

費用

Twitter動画広告の費用は、広告キャンペーンにより増加した動画の視聴回数に応じて発生します。
費用が発生するポイントは、以下の3種類です。

  • 動画再生あたり(2秒/50%表示再生)
  • 3秒/100%表示再生あたり
  • 6秒の動画再生あたり

Instagram動画広告

フォーマット

Instagram動画広告のフォーマットは以下の3種類です。

  • Instagramフィード広告
  • Instagramストーリーズ広告
  • Instagram発見タブ

それぞれのフォーマットの特徴と、動画の長さやサイズについて解説します。

Instagramフィード広告

フィード広告は、Instagramアプリを開いたときに画像や動画が表示される「Instagramフィード」に配信できる動画広告フォーマットです。縦型・横型・正方形の3種類のフォーマットが利用でき、それぞれの推奨アスペクト比は、以下の通りです。

  • 縦型フォーマット:アスペクト比 4:5
  • 横型フォーマット:アスペクト比 1.91:1
  • 正方形フォーマット:アスペクト比 1:1

動画の長さやサイズは以下の通りです。

  • 動画の長さ:1~120秒
  • ファイルサイズ:最大30MB
  • ファイル形式:MP4またはMOV
  • 解像度:1,080 x 1,080ピクセル以上

Instagramストーリーズ広告

ストーリーズ広告は、ストーリーズ機能を利用した、縦型のフルスクリーン広告です。没入感のある動画で、企業のブランドや商品、サービスを視聴者に伝えられます。
instagram story
引用:Facebook for Business

動画の長さやサイズは以下の通りです。

  • 動画の長さ:1~120秒
  • アスペクト比:9:16
  • ファイルサイズ:最大30MB
  • ファイル形式:MP4またはMOV
  • 解像度:1,080 x 1,080ピクセル以上

Instagram発見タブ広告

Instagram発見タブ広告は、ユーザーが興味を持つコンテンツや話題性のある投稿が表示されるInstagram発見タブに表示される広告です。Instagram発見タブを見るユーザーは、新たな情報との出会いを求めていることが多いので、広告であっても興味のある内容であれば視聴される可能性が高くなります。

  • 動画の長さ:1~120秒
  • アスペクト比:1.91:1~4:5
  • テキスト:1行のテキストのみが表示

費用

Instagram動画広告では、以下の2種類の入札タイプを選択できます。

  • インプレッション課金
  • Thruplay再生

動画が15秒表示されることで費用が発生します。動画の長さが15秒以下の場合は、動画のほぼすべてが表示された時点で課金されます。

Facebook動画広告

フォーマット

Facebook動画広告のフォーマットは、以下の3種類です。

  • Facebookインストリーム広告
  • Facebookフィード広告
  • Facebookストーリーズ広告

それぞれのフォーマットの特徴と、動画の長さやサイズについて解説します。

Facebookインストリーム広告

インストリーム広告は、Facebookで動画を視聴しているユーザーに配信できる動画広告です。動画の冒頭や途中に動画広告が表示されます。動画の視聴中に広告が表示されるため、視聴完了率が高いという特徴があります。

動画の長さやサイズは、以下の通りです。

  • 動画の長さ:5秒~10分
  • アスペクト比:16:9~1:1
  • ファイルサイズ:最大4GB
  • ファイル形式:MP4またはMOV
  • 解像度:1,080 x 1,080ピクセル以上

Facebookフィード広告

フィード広告は、 Facebookのニュースフィードに表示される動画広告です。他の投稿と同じ形式で表示されるため、ユーザーの興味を引きやすくなっています。
Facebookの広告面
引用:Facebook for Business

動画の長さやサイズは以下の通りです。

  • 動画の長さ:1秒~241分
  • アスペクト比:4:5
  • ファイルサイズ:最大4GB
  • ファイル形式:MP4またはMOV
  • 解像度:1,080 x 1,080ピクセル以上

Facebookストーリーズ広告

Facebookストーリーズ広告は、Instagramストーリーズ広告と同様に、ストーリーズ機能を利用した、縦型のフルスクリーン広告です。没入感のある動画で、企業のブランドや商品、サービスを視聴者に伝えられます。

動画の長さやサイズは、以下の通りです。

  • 動画の長さ:1~120秒
  • アスペクト比:9:16
  • ファイルサイズ:最大4GB
  • ファイル形式:MP4またはMOV
  • 解像度:1,080 x 1,080ピクセル以上

費用

Facebook動画広告では、以下の2種類の入札タイプを選択できます。

  • インプレッション課金
  • Thruplay再生

Facebook動画広告では、動画が15秒表示されることで費用が発生します。動画の長さが15秒以下の場合は、動画のほぼすべてが表示された時点です。

LINE動画広告のフォーマット

LINEでは、広告配信プラットフォームであるLINE広告を利用することで、LINEを利用するすべてのユーザーに動画広告を配信できます。利用目的に合わせて豊富な広告メニューが用意されており、 幅広いユーザーへのアプローチが可能です。

LINE広告では、以下の9ヶ所で動画広告の配信ができます。

フォーマット

LINE広告では、配信面に合わせて5つのクリエイティブが利用できます。動画の配信ができるクリエイティブは以下の3種類です。それぞれ利用できるフォーマットが異なるので、用途や目的に合わせて利用しましょう。

  • Card:解像度1200 x 628pxの静止画と、アスペクト比16:9の動画を利用できるクリエイティブです。タイムラインやLINE NEWS、LINE マンガなど、さまざまな配信面に対応しています。

  • Square:解像度1080 x 1080pxの静止画と、アスペクト比1:1の動画を利用できるクリエイティブです。「Card」と同様に、さまざまな配信面に対応しています。

  • Vertical:動画専用のクリエイティブで、アスペクト比9:16の動画を利用できます。利用できる配信面はタイムラインのみです。

タイムラインに表示される時は「アスペクト比2:3」ですが、ユーザーが画面をタップすると全画面表示に切り替わり、「アスペクト比9:16」で動画が表示されます。タイムライン上では上下が切れてしまうので、字幕を入れる場合には注意しておきましょう。

費用

LINE動画広告の課金方式は、インプレッション課金です。動画枠が100%表示されることで費用が発生します。99%以下の表示では、広告費用は発生しません。

LINE広告は入札方法によって単価が異なる運用型広告のため、最低出稿金額は定められていません。入札価格が1円、1日の広告予算が100円であっても広告を配信できます。ただし、入札制である以上、低すぎる予算で広告を配信しても、広告が表示されない可能性があります。

SNSに投稿された動画の保存方法

SNSに投稿された動画の保存方法を解説します。個人利用の範囲で動画をダウンロード・保存することは問題ありません。ただし、他人が投稿した動画を許可なく公開・拡散することは、著作権法違反です。利用方法に注意して、動画の保存を行いましょう。

Twitterに投稿された動画の保存方法

Twitterに投稿された動画の保存方法は、以下の3つです。

  • URLをコピーする
  • アプリやWEBサービスで動画ファイルを保存する
  • アプリやWEBサービスで動画ファイルが入ったURLを作成する

Twitterに投稿された動画を保存できるアプリ・WEBサービスには、以下のようなものがあります。

  • Clipbox+
  • TheWorld for Twitter
  • ついっとぺーん
  • ふぁぼーん
  • Twi-douga
  • Syncer
  • TWDownloader
  • ビデオダウンローダー

Instagramに投稿された動画の保存方法

Instagramに投稿された動画を保存できるアプリ・WEBサービスには、以下のようなものがあります。

  • Gramho(グランホ)
  • Repost: For Instagram
  • Repost for Instagram

Facebookに投稿された動画の保存方法

Facebookに投稿された動画を保存できるアプリ・WEBサービスには、以下のようなものがあります。

  • Video Downloader for Facebook
  • FileMaster
  • face-douga

また、Facebookには、動画を保存する機能があります。Facebookの「保存済み」に動画を入れておくことで、後で見返すことが可能です。コレクション機能で保存した動画をグループ分けすることもできます。ただし、上記の機能はいわゆるブックマークなので、元の動画が削除されると見られなくなります。

LINEに投稿された動画の保存方法

LINEのトーク上の動画は、保存したい動画をタップするか、トーク画面上部の【写真・動画】をタップすることで保存できます。動画の保存先は、以下の3種類です。

  • Keepに保存
  • アルバムに保存
  • 端末に保存

Keepは、LINEが提供しているストレージ機能です。合計1GBまでなら無期限保存できます。ただし、50MBを超える動画は、30日しか保存できません。また、タイムライン上の動画は、LINEの機能では保存できないため、Clipboxなどの外部アプリを使う必要があります。

まとめ

動画マーケティングの手段として、SNSを活用する企業が増加しています。主要なSNSであるFacebookやInstagram、Twitter、LINEでは、投稿・配信できる動画フォーマットや広告の課金方式が異なります。自社の目的を達成するために最適なSNSを選択しましょう。

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動画マーケティング入門ガイド

執筆者
桑田 将臣

MIL株式会社 セールスグループ マネージャー

WEB系ベンチャー企業にて新規事業の立ち上げ・セールスなどを経験後、PR会社にてデジタルプロモーションの企画提案を担当。2019年3月よりMIL株式会社に入社し、現在はセールスグループの各部門を統括している。

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