動画マニュアルを作成するには?活用事例&おすすめツール5選をご紹介!

動画マニュアル

コロナ禍で対面の接点が難しくなる中、社内研修や製品説明の新たな手法として「動画マニュアル」が注目を集めています。当記事では、動画マニュアル作成のコツ、メリット・デメリット、企業の活用事例、5種類のおすすめツールについて、分かりやすくご紹介します。動画マニュアルをうまく活用して、情報共有の最適化を図りましょう。
DX推進事例

「動画マニュアル」の種類と活用事例

まずは企業の活用事例をご紹介しながら、動画マニュアルの種類について解説していきます。

1:研修マニュアル(事例:ららぽーと)

研修マニュアルは、新入社員研修、中途社員研修、フランチャイズ店舗向け研修など、目的と対象に合わせて活用されています。たとえば、社内の基本的なルールなどを動画で制作しておけば、新入社員が入る度に研修をする必要がなくなり、指導社員にかかる負担を減らすことができます。また動画内に実務的な説明だけでなく、トップメッセージや企業理念などを入れることで、働くモチベーションや帰属意識の向上にもつながります。

【事例】ららぽーと新三郷(新規従業員向け研修動画)

引用:株式会社LOCUS YouTubeチャンネル

この動画マニュアルでは、入館から退館までの1日の流れとともに、施設内のルールを紹介しています。実際の従業員が出演することでリアルさを演出し、BGMやテロップをつけて、楽しく分かりやすい研修動画になっています。

2:業務手順マニュアル(事例:すかいらーく)

業務手順マニュアルでは、具体的な業務手順を解説しています。動画は紙と違って具体的な動きがみられるため、動きのある業務に最適です。特に、全国展開しているチェーン店や従業員の多い企業で活用すれば、業務の質を向上させるだけでなく、業務指導にかける時間・人員を大幅に削減することができます。

【事例】すかいらーく(業務手順マニュアル) 

すかいらーく動画マニュアル
引用:食品産業者ニュースWEB

株式会社すかいらーくホールディングスでは、従業員の定着率アップ、外国語マニュアルの充実を目的として、業務マニュアル動画の活用に力を入れています。離職理由として「業務内容が複雑で覚えられない」という背景が多いことが分かり、動画マニュアルを整えました。外国人従業員も、動画マニュアルであればビジュアル・音など多面的な要素で業務の詳細を確認することができ、調理や接客のスキルアップに即効性があります。

3:営業マニュアル(事例:センチュリー21)

営業マニュアルは、優秀な営業マンのノウハウを全社員に共有することを目的としています。トップセールスマンや優れた接客スキルを持つ社員のノウハウを動画として社内に共有することで、全社の営業力を高めることができます。

【事例】century21(2019年度接客グランプリ) 

引用:センチュリー21YouTube公式チャンネル

こちらは株式会社センチュリー21・ジャパンが毎年実施している「接客グランプリ」で、2019年度にグランプリに輝いた営業マンの動画マニュアルです。動画では、具体的なトーク内容・効果的なフレーズ・話し方に加え、話しているときの表情や仕草も観察することができ、他の社員がすぐに業務に活かせる内容になっています。

4:製品マニュアル(事例:ZOOM)

製品マニュアルは、製品やサービスの取り扱いを説明する役割を果たします。顧客に製品やサービスを導入いただく際、以前は紙ベースの説明書を作成したり、説明会を開催したりするケースが多くありましたが、現在は動画マニュアルへ移行しつつあります。特に、製造業やIT系企業で多く活用されています。動画化することで分かりやすくなり、顧客満足度を高めると同時に、印刷コストや対応する人員の削減につながります。

【事例】ZOOM(ウェビナー入門)

引用:Zoom YouTube公式チャンネル

この動画マニュアルでは、ZOOMの使い方や機能を分かりやすく紹介しています。ZOOMを使ってどのような事ができるのか、多くの人が見られるYouTube上にアップしておくことで、認知拡大や機能のアピールにもつながっています。

5:マナー共有(事例:星野リゾート)

動画マニュアルは、マナー共有にも活用されており、特に新入社員や外国人への啓蒙に最適です。マナーに関してはどのような動作や行動が好ましくないのか、視覚を通じて理解ができる動画の活用が効果的です。

【事例】星野リゾート(温泉の入り方)

引用:星野リゾートYouTubeチャンネル

株式会社星野リゾートが作成した、日本の温泉入浴マナーを伝える動画です。日本の伝統的な浮世絵とアニメを組み合わせ、外国人の目に留まりやすい内容に仕上げています。字幕入りで、英語、繁体字、簡体字版の3つのバージョンを作成しています。

動画マニュアル作成のメリット・デメリット

続いて、動画マニュアル作成のメリットとデメリットをご紹介します。
パソコン画面で動画マニュアルを見ている女性

動画マニュアル作成のメリット

動画活用の主なメリットとしては、以下の4点があります。

・「視覚+聴覚」で理解しやすい

文章や写真のみの情報よりも、音声や動きのある動画で学ぶほうが理解がしやすく、効率的にスキル・知識を習得できるというメリットがあります。

・細かい動作を確認できる

例えば飲食店のマニュアルであれば、食材の調理方法やお客様への接遇など、実際の動作を見ることで理解度が増します。また製品の操作手順であれば、細かな動きを確認することができ、不明点が解消します。

・いつでも何度でも見られる

動画の場合、会場での研修や説明会と違って、不明箇所に戻って視聴をしたり、後日に再度視聴したりと、自分の好きなタイミングで繰り返し確認ができます。繰り返し視聴することで理解が深まり、習熟度を高めます。

・教育コストと時間を節約できる

動画マニュアルの最大のメリットは、コストパフォーマンスの高さです。動画マニュアルを活用すれば、研修会場や交通費、紙のマニュアルの印刷費、講師の人件費などを削減することができます。動画は一度制作すれば、繰り返し活用することができ、受講者が増えてもコストが増える心配はありません。

動画マニュアル作成のデメリット

動画活用の主なデメリットとしては、以下の3点があります。

・初回は、制作コストと時間がかかる

動画マニュアルの初回制作時には「コスト・時間がかかる」という点が大きなデメリットです。専門の制作業者に委託すると、制作コストが多くかかります。逆に社内で制作してコストを抑えようとすると、動画の撮影や編集などに多くの時間を割く必要があります。

・定期的に情報更新が必要

残念ながら、動画マニュアルが完成したら永遠に使えるというわけでははありません。「法律が改正された」「会社のルールや手順が変わった」「製品の機能が変わった」など、定期的に変更箇所を確認し、状況に応じてマニュアルを更新する必要があります。

・再生環境が必要

動画マニュアルの視聴には、スマートフォンやPCなどのデバイスと、インターネット環境が必須となります。視聴用のデバイスを企業が用意するのか、個人のデバイスを利用するのかなど事前の取り決めや、セキュリティのルールを設ける必要があります。

動画マニュアルの作成ステップ!コツ&注意点

次に、失敗しないための注意点やコツを交えながら、動画マニュアルの作成手順をご紹介します。

カメラマン

ステップ1.動画の目的とターゲットを整理する

まず最初に、動画の目的とターゲットを明確にしておきましょう。

従業員への研修が目的であれば、どのような従業員を対象としていて、動画視聴を通じて従業員にどのような行動をして欲しいのか、などをよく整理しておく必要があります。動画マニュアルは目的とターゲット別に制作し、1つの動画内に複数の要素を詰め込みすぎないことが作成のコツです。

ステップ2.構成を作成する

目的とターゲットが決まったら、次に構成を作成しましょう。

構成とは、論点から結論までの流れを表にしたおおまかな骨組みのことです。視聴しやすいよう、テーマごとに短くコンパクトにまとめて作成しましょう。1動画あたり5分程度を目安として、時間を長くしすぎないこともポイントです。

ステップ3.構成を元に台本を作成する

構成をもとに、台本を作成しましょう。

台本があれば全体の流れを確認できるため、撮影後の撮り直しなどのリスクを防げます。また複数の動画を撮影する場合、あらかじめ台本を用意しておくことで、効率良く複数の動画を撮影できます。台本を元に、効率の良い撮影のスケジュール・段取りをあらかじめ計画しておくのがコツです。

ステップ4.動画を撮影・録音する

台本ができたら、撮影機材や撮影場所を確保しましょう。

撮影時の注意点は、様々なアングルで撮っておくことです。様々なアングルで撮影して素材を増やしておくことで、編集時の選択肢が広がります。

また必要に応じて、ナレーションも録音しましょう。ナレーターには、動画の目的や台本・注意点などを事前に共有しておくことで、当日の録音もスムーズに進みます。

ステップ5.編集する

撮影とナレーションの録音が終わったら、いよいよ最後に編集です。

字幕やBGM・効果音を入れたり、不要なシーンのカットや素材の挿入などを行います。音声だけでは聞こえにくかったり、早すぎて聞き取れない場合もあるので、重要なポイントは字幕も入れると良いでしょう。またマニュアルとして理解しやすい動画に仕上げるコツは、アニメーションや、図解など、表現方法を工夫することです。台本を作成する際に「この部分は図解にする」などと決めておき、素材を用意しておくとよいでしょう。

編集の最終チェックのコツは、複数人の目を通して確認することです。分かりにくい点や誤字・脱字がないかなど、客観的な視点でチェックしてもらいましょう。

おすすめツール・アプリ5選(無料/有料)

動画マニュアルは制作会社への依頼以外に、専用のツールで作成することも可能です。以下では、動画マニュアル作成のためのおすすめツール・アプリをご紹介します。予算や自社のリソースに合わせて、どのようなツールが合っているか、ぜひご検討ください。

iMovie(無料)

iMovie
引用:iMovie
iMovieは、MacBookなどApple製品のパソコンに標準で搭載されている無料の動画編集ツールで、多くのMacユーザーに使われています。iPadやiPhoneでも、アプリをインストールして使うことができます。

iMovieは無料ですが、動画のトリミング、文字や音楽の挿入、演出の追加やSNSへのシェアなど、最低限必要な動画編集機能が揃っています。iMovieをさらに進化させた上位版のツールとして、Final Cut Proがあります。iMovieが物足りないという場合は、有料になりますが、Final Cut Proの導入も検討してみると良いでしょう。

Kine Master(無料)

kinemaster
引用:Kine Master

Kine Masterはスマートフォンの動画編集アプリ(無料)で、iOSとアンドロイドの両方で使用できます。動画の編集や、字幕の挿入、オーディオの追加など、iMovieと同様に一通りの動画編集機能が揃っています。但し、Kine Masterは編集画面が他のツールと少し異なり、レイヤーが下に重ねていく仕様になっています。他の動画編集ツールに慣れている人からすれば、やや違和感があるかもしれません。

特徴として「アセットストア」という動画用の素材集があり、エフェクト、動画、静止画、スタンプ、フォント、アニメーション等、2000以上の素材をダウンロードして動画に使うことができます。無料で使えるので、操作性がどうか、アセットストアの内容が動画マニュアルに活用できそうか、など実際に使って試してみると良いでしょう。

tebiki(有料)

tebiki
引用:tebiki

tebikiは、動画マニュアル作成に特化した有料のクラウドツールです。特徴は、パソコンの操作をそのまま録画して動画にできる点です。この機能を利用すれば、PowerPointやExcelの使い方や、社内で使う専用のソフトの操作などを簡単に説明することができます。また、無料の動画編集ツールでは、字幕は全て入力しなければなりませんが、tebikiでは自動的に動画内の音声を認識して、字幕に変換ができ、制作時間の短縮につながります。

さらに便利なのが自動翻訳機能です。外国人従業員向けに自動で翻訳をすることができ、英語だけでなく中国語やベトナム語にも対応しています。多国籍の従業員を雇用している企業の研修動画や業務マニュアルに最適です。

tebikiの料金は、利用の規模によって異なります。無料トライアルが可能ですので、ご興味をお持ちの方は、まずはホームページから問い合わせてみると良いでしょう。

Teachme Biz(有料)

Teach Me Biz
引用:Teach me Biz

Teach me Bizは、tebikiと同じく動画マニュアルを制作するために開発された、有料のクラウドツールです。

特徴としては、動画マニュアルを見て分からなかった部分は、質問コメントができる仕組みになっている点です。マニュアルの管理者は、コメントに対して回答を返信したり、必要に応じて新たなマニュアルを作ったりして対応します。

Teach me Bizの料金は、初期費用500,000円+月額費用となります。月額費用は3つのプランがあり、スターターが月額50,000円、ベーシックが月額100,000円、エンタープライズが月額300,000円となっています。料金によってサービスや機能が異なりますので、詳しくはホームページをご覧ください。また30日間の無料トライアルも可能ですので、気になっている方はまずは試してみるのも良いでしょう。

MIL(有料)

インタラクティブ動画編集プラットフォームMIL
MIL
 
従来の動画とは違った、疑似体験型のマニュアル動画はいかがでしょうか?

「インタラクティブ動画」とは今注目を集めている動画手法で「触れる動画」のことです。インタラクティブ動画は、一方通行に動画を視聴させるのではなく、双方向のコミュニケーションを図れる点が特徴です。研修内容を単に動画で見せるだけではなく、タップしながらクイズ形式で理解を深めるような、視聴者参加型のマニュアルを可能にします。インタラクティブ動画編集プラットフォーム「MILを使えば、誰でも簡単にインタラクティブ動画の編集ができます。

「インタラクティブ動画」を動画マニュアルに活用すれば、動画内で以下のようなことが可能になります。

・「気になる部分」をタップ・クリックして詳細を確認する
・「クイズや確認問題」を入れて回答させる
・「目次」をタップして、自分に必要な情報のみを見る
・「フォーム」から質問を送る
・「視聴データ分析」が可能。関心の高いポイントを制作者側が把握できる など

まとめ

分かりやすい「動画マニュアル」は、従業員の理解度向上や顧客の満足度向上につながり、結果的に企業へ利益として還元されます。動画マニュアルをうまく活用し、効率の良い情報共有体制を構築しましょう。

インタラクティブ動画ならMIL

インタラクティブ動画ならMIL

MILであれば、インタラクティブ動画を素早く編集でき、動画配信後の測定結果はレポート画面より確認できます。インタラクティブ動画の制作から運用まですべての機能をプラットフォーム化し、動画PDCAを回します。