動画マニュアルとは?メリット、作り方、事例、おすすめツール3選をまとめてご紹介!

動画マニュアル

ビジネス環境が大きく変わり、あらゆるシーンでのDXが進む中、「動画マニュアル」が注目を集めています。当記事では、動画マニュアルのメリット・デメリット、企業の活用事例、作り方のポイント、おすすめの作成ソフト・ツール3種について、分かりやすくご紹介します。動画マニュアルをうまく活用して、情報共有の最適化を図りましょう。

動画マニュアルとは?

動画マニュアルとは、サービスの利用方法や製品の操作方法を動画で説明するマニュアルのことです。

「1分間の動画コンテンツには、Webサイト3,600ページ分の情報量がある」とも言われているように、テキストや画像と比較しても、動画は圧倒的にわかりやすいというメリットがあります。従来、マニュアルは紙やPDFで提供されるのが一般的でしたが、コロナによってビジネスのオンライン化が加速した現在、多くの企業が動画マニュアルを導入しています。

動画マニュアル作成のメリット・デメリット

まず、動画マニュアル作成のメリットとデメリットをご紹介します。

動画マニュアル作成のメリット

動画活用の主なメリットとしては、以下の4点があります。

  • 「視覚+聴覚」で理解しやすい
  • 細かい動作を確認できる
  • いつでも何度でも見られる
  • 教育コストと時間を節約できる

・「視覚+聴覚」で理解しやすい

動画マニュアルであれば文字を読むというストレスを与えることなく、視聴覚情報を通じて多くの情報を伝え、理解を促進することができます。アメリカ国立訓練研究所が提唱する「ラーニングピラミッド」の理論によると、「視聴覚情報が入った動画コンテンツは、文字・静止画だけの記事コンテンツと比較し、学習定着率が2倍」という研究結果が出ています。
Learning pyramid

・細かい動作を確認できる

特に複雑な操作方法や動きのある内容については、文章や写真のみの情報よりも、音声や動きのある動画で学ぶほうが理解がしやすく、効率的にスキル・知識を習得できるというメリットがあります。
例えばインターネット上の手続きであれば、実際の画面での操作を見ることで理解度が増します。また製品の操作手順であれば、細かな動きを確認することで、不明点が解消します。

・いつでもどこでも、何度でも見られる

動画の場合、不明箇所に戻って視聴をしたり、後日に再度視聴したりと、自分の好きなタイミングで繰り返し確認ができます。繰り返し視聴することで理解が深まり、習熟度を高めます。

・人件費と時間を節約できる

動画マニュアルの最大のメリットは、コストパフォーマンスの高さです。動画マニュアルを活用すれば、人件費、会場費、交通費、紙のマニュアルの印刷費などを削減することができます。動画は一度制作すれば、繰り返し活用することができ、視聴回数が増えてもコストが増える心配はありません。

動画マニュアル作成のデメリット

動画活用の主なデメリットとしては、以下の3点があります。

  • 初回は、制作コストと時間がかかる
  • 定期的に情報更新が必要
  • 再生環境が必要

・初回は、制作コストと時間がかかる

動画マニュアルの初回制作時には「コスト・時間がかかる」という点が大きなデメリットです。専門の制作業者に委託すると、制作コストが多くかかります。逆に社内で制作してコストを抑えようとすると、動画の撮影や編集などに多くの時間を割く必要があります。

・定期的に情報更新が必要

残念ながら、動画マニュアルが完成したら永遠に使えるというわけでははありません。「法律が改正された」「手順が変わった」「製品の機能が変わった」など、定期的に変更箇所を確認し、状況に応じてマニュアルを更新する必要があります。どのように情報のアップデートをしていくか、制作前に検討しておかなくてはなりません。

・再生環境が必要

動画マニュアルの視聴には、スマートフォンやPCなどのデバイスと、インターネット環境が必須となります。社外向けであれば顧客のデバイス環境を確認し、視聴しやすい動画を用意しましょう。社内向けのマニュアルの場合は、機密情報となるためセキュリティのルールを設ける必要があります。

「動画マニュアル」の種類と活用事例

続いて、実際の企業の事例をご紹介しながら、動画マニュアルの種類について解説していきます。

1:サービス利用手順マニュアル

サービス利用手順のマニュアルは、顧客に向けて、サービスの利用方法を説明する役割を果たします。特に「金融業界」で多く活用されており、インターネット上での手続き手順や複雑な条件などを、動画で分かりやすく説明しています。顧客のサービス利用を促進して顧客満足度を高めると同時に、コールセンターなどの問い合わせ要員の削減にもつながります。

【事例】SOMPOひまわり生命保険(給付金の手続き案内マニュアル)

引用:MIL 導入事例

この動画マニュアルは、給付金請求の手続き方法を説明しています。「インターネット経由の手続きのメリット」や「保険金請求に付随する複雑な条件・専門用語」を分かりやすく訴求し、動画内からそのままお手続きいただくという点を目的として制作されました。Webサイトに掲載している他、お客さまに向けてLINEやメルマガでも配信されています。

「インタラクティブ動画(触れる動画)」の機能を活用して作られているのが大きな特徴です。自分の必要な部分だけを視聴できる「ストーリー分岐機能」と動画内からそのまま手続き画面に遷移できる「ポップアップ機能」という2種類のインタラクティブ動画手法を活用し、インターネット経由の手続きを促進しています。

2:製品紹介マニュアル(チュートリアル)

製品紹介マニュアル(チュートリアル)は、顧客に向けて、製品の操作方法を説明する役割を果たします。顧客に製品を導入いただく際、以前は紙ベースの説明書を作成したり、説明会を開催したりするケースが多くありましたが、現在は動画マニュアルへ移行しつつあります。特に、IT系企業や製造業で多く活用されています。動画化することで分かりやすくなり、顧客満足度を高めると同時に、印刷コストや対応する人員の削減につながります。

【事例】ZOOM(ウェビナー入門)

引用:Zoom YouTube公式チャンネル

この動画マニュアルでは、ZOOMの使い方や機能を分かりやすく紹介しています。ZOOMを使ってどのような事ができるのか、多くの人が見られるYouTube上にアップしておくことで、認知拡大や機能のアピールにもつながっています。

3:接客・営業マニュアル

接客・営業マニュアルは、優秀な社員のノウハウを全社員に共有することを目的としています。トップセールスマンや優れた接客スキルを持つ社員のノウハウを動画として社内に共有することで、全社の営業力を高めることができます。

【事例】century21(2019年度接客グランプリ)

引用:センチュリー21YouTube公式チャンネル

こちらは株式会社センチュリー21・ジャパンが毎年実施している「接客グランプリ」で、2019年度にグランプリに輝いた営業マンの動画マニュアルです。動画では、具体的なトーク内容・効果的なフレーズ・話し方に加え、話しているときの表情や仕草も観察することができ、他の社員がすぐに業務に活かせる内容になっています。

4:研修・業務手順マニュアル

研修・業務手順マニュアルは、新入社員研修、中途社員研修、フランチャイズ店舗向け研修など、目的と対象に合わせて活用されています。たとえば、社会人としての心得や社内の基本的なルールの説明などを動画で制作しておけば、新入社員が入る度に研修をする必要がなくなり、指導社員にかかる負担を減らすことができます。また動画内に実務的な説明だけでなく、トップメッセージや企業理念などを入れることで、働くモチベーションや帰属意識の向上にもつながります。

特に全国展開している企業で活用すれば、業務の質を向上させるだけでなく、研修にかける時間・人員・交通費等を大幅に削減することができます。

【事例】ららぽーと新三郷(新規従業員向け研修動画)

引用:株式会社LOCUS YouTubeチャンネル

この動画マニュアルでは、入館から退館までの1日の流れとともに、施設内のルールを紹介しています。実際の従業員が出演することでリアルさを演出し、BGMやテロップをつけて、楽しく分かりやすい研修動画になっています。

【事例】すかいらーく(業務手順マニュアル)

すかいらーく動画マニュアル
引用:食品産業者ニュースWEB

株式会社すかいらーくホールディングスでは、従業員の定着率アップ、外国語マニュアルの充実を目的として、業務マニュアル動画の活用に力を入れています。離職理由として「業務内容が複雑で覚えられない」という背景が多いことが分かり、動画マニュアルを整えました。外国人従業員も、動画マニュアルであればビジュアル・音など多面的な要素で業務の詳細を確認することができ、調理や接客のスキルアップに即効性があります。

動画マニュアルの作り方&ポイント

次に、動画マニュアルの作成手順を5ステップに分けてご紹介します。ポイントを押さえて、効果的なマニュアルを作りましょう!

ステップ1.動画の目的とターゲットを整理する

まず最初に、動画の目的とターゲットを明確にしておきます。

顧客へのサービス利用促進が目的であれば、どのような内容の理解を促進して、動画視聴後に視聴者にどのようなアクションを取って欲しいのか、などをよく整理しておく必要があります。またこの動画をどのような手段で公開するのか、パスワード保護などが必要か、なども合わせて検討しましょう。

<ポイント>
★動画マニュアルは目的とターゲット別に制作し、1つの動画内に複数の要素を詰め込みすぎないこと!

ステップ2.構成を作成する

目的とターゲットが決まったら、次に構成を作成しましょう。

構成とは、論点から結論までの流れを表にしたおおまかな骨組みのことです。視聴しやすいよう、テーマごとに短くコンパクトにまとめて作成しましょう。

<ポイント>
★内容にもよりますが、1動画あたり5分程度を目安として、時間を長くしすぎないこと!

ステップ3.構成を元に台本・絵コンテを作成する

構成をもとに、台本・絵コンテを作成しましょう。

台本があれば全体の流れを確認できるため、撮影後の撮り直しなどのリスクを防げます。また複数の動画を撮影する場合、あらかじめ台本を用意しておくことで、効率良く複数の動画を撮影できます。

理解しやすい動画マニュアルに仕上げるコツは、アニメーションや、図解など、表現方法を工夫することです。サービスの利用手順などは、実写でなくアニメーションのほうが合うケースもあります。台本を作成する際に「この部分は図解にする」などと決めておき、あらかじめ素材を用意しておくとよいでしょう。

<ポイント>
★台本・絵コンテを元に、効率の良い制作のスケジュール・段取りをあらかじめ計画しておくこと!

ステップ4.動画を撮影・録音・編集する

台本が完成したら、撮影機材や撮影場所を確保しましょう。また必要に応じて、ナレーションも録音します。ナレーターには、動画の目的や台本・注意点などを事前に共有しておくことで、当日の録音もスムーズに進みます。

撮影とナレーションの録音が終わったら、いよいよ最後に編集です。字幕やBGM・効果音を入れたり、不要なシーンのカットや素材の挿入などを行います。音声だけでは聞こえにくかったり、早すぎて聞き取れない場合もあるので、重要なポイントは字幕も入れると良いでしょう。

<ポイント>
★撮影時の注意点は、様々なアングルで撮っておくことです。様々なアングルで撮影して素材を増やしておくことで、編集時の選択肢が広がります。ナレーションも同様で、複数パターンを収録しておけば、編集時に差し替えることが可能です。
★編集の最終チェックのコツは、複数人の目を通して確認することです。分かりにくい点や誤字・脱字がないかなど、客観的な視点でチェックしてもらいましょう。

ステップ5.効果検証し、改善する

動画マニュアルは作って終わり、ではありません。マニュアルが視聴されたのか、理解しづらい部分がないか、視聴後の理解度はどうかなどを検証し、改善を加えることが大切です。

<ポイント>
★数値として正しく効果を検証するためには、動画マニュアル作成ソフト・ツールを使用することをおすすめします。各種データの分析により、継続的に動画の改善ができるためです。

動画マニュアル作成ツールおすすめ3選

以下では、動画マニュアルのおすすめ作成ツールをご紹介します。動画の目的・予算や自社のリソースに合わせて、どのような制作方法やツールが合っているか、ぜひご検討ください。

インタラクティブ動画MIL

顧客向けのマニュアル動画を検討しているなら、従来の動画とは違った、疑似体験型のマニュアル動画で他社と差別化を図ってみてはいかがでしょうか?

「インタラクティブ動画」とは今注目を集めている動画手法で「触れる動画」のことです。インタラクティブ動画は、一方通行に動画を視聴させるのではなく、タップ/クリックをするなど、視聴者が動画に参加できる点が特徴です。

「インタラクティブ動画」を動画マニュアルに活用すれば、以下のように視聴者体験型のリッチなマニュアルが完成します。

・「気になる部分」をタップ・クリックして、詳細を確認する
・「クイズや確認問題」を入れて回答させる
・「目次」をタップして、自分に必要な情報のみを見る
・「フォーム」から質問を送る
・「視聴データ分析」が可能。関心の高いポイントを制作者側が把握できる 
・「Salesforceとの連携機能」で顧客各々の理解や興味・関心をデータとして可視化できる など

MIL
インタラクティブ動画編集プラットフォーム「MILを使えば、PowerPointのような感覚で誰でも簡単にインタラクティブ動画の編集ができます。またツールのご提供だけでなく、企画・構成、撮影・編集、広告運用、分析レポートに至るまで、必要に応じてサポートしますので、安心してご利用いただけます

Teachme Biz

Teach Me Biz
引用:Teach me Biz

Teachme Bizは、動画マニュアルを制作するために開発された、有料のクラウドツールです。

作り方はとてもシンプルで、テンプレートに沿って画像と文字を入れるだけ。手順をひとつずつステップ構造で表す形なので、見やすくて、変更があった際の更新も簡単です。

特徴としては、動画マニュアルを見て分からなかった部分は、質問コメントができる仕組みになっている点です。マニュアルの管理者は、コメントに対して回答を返信したり、必要に応じて新たなマニュアルを追加して対応します。また、マニュアルをQRコード化して共有するなど、作ったマニュアルを「見てもらうための機能」も充実しています。

マニュアルの効果測定として、アクセスログなどで活用状況の分析も可能。視聴状況や検索数の多い単語の情報から、視聴者が本当に求めている情報・傾向を分析して、継続的に改善を加えられます。

Teachme Bizの料金について詳しくは、ホームページをご覧ください。また無料トライアルも可能ですので、気になっている方はまずは試してみるのも良いでしょう。

tebiki

tebiki
引用:tebiki

tebikiは、動画マニュアル作成に特化した有料のクラウドツールです。

特徴は、パソコンの操作をそのまま録画して動画にできる点です。この機能を利用すれば、PowerPointやExcelの使い方や、社内で使う専用のソフトの操作などを簡単に説明することができます。また、無料の動画編集ツールでは、字幕は全て入力しなければなりませんが、tebikiでは自動的に動画内の音声を認識して、字幕に変換ができ、制作時間の短縮につながります。

さらに便利なのが自動翻訳機能です。外国人向けに自動で翻訳をすることができ、英語だけでなく中国語やベトナム語にも対応しています。海外展開をしていて外国人顧客の多い企業や、多国籍の従業員を雇用している企業に最適です。

tebikiの料金は、利用の規模によって異なります。無料トライアルが可能ですので、ご興味をお持ちの方は、まずはホームページから問い合わせてみると良いでしょう。

動画マニュアル作成ソフトについて更に詳しくは、以下記事でご紹介しています。内製を検討されている方は、ぜひソフト選びの参考になさってください。

関連記事:動画マニュアル作成ソフト7選&ソフト選びのポイントを動画マーケのプロが解説!

まとめ

分かりやすい「動画マニュアル」は、視聴者の理解度向上や満足度向上につながり、結果的に企業へ利益として還元されます。動画マニュアルをうまく活用し、効率の良い情報共有体制を構築しましょう。

sato

執筆者
佐藤 駿輔

MIL株式会社 インサイドセールス

大学卒業後、大手外食チェーンへ入社し、新店舗の立ち上げや店長経験等を経て、2020年1月よりMIL株式会社に入社。現在はインサイドセールスとしてSDRを担当するとともに、MA運用も行っている。

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MILであれば、インタラクティブ動画を素早く編集でき、動画配信後の測定結果はレポート画面より確認できます。インタラクティブ動画の制作から運用まですべての機能をプラットフォーム化し、動画PDCAを回します。