YouTubeチャンネルの運営において「視聴者と気軽にコミュニケーションを取りながら、距離を縮めたい…」というときに役立つ機能が「YouTubeストーリー」です。当記事では「YouTubeストーリー」の特徴や同じく短尺である「ショート動画」との違い、効果的な活用法や投稿方法について解説しています。
※米Google傘下のYouTubeは2023年5月25日に、投稿から7日で消える短い動画「ストーリー」の機能を2023年6月26日に終了すると発表しました。ストーリーは廃止されてしまいますが、今後はコミュニティ投稿とYouTubeショートの2つにストーリー機能の代替となるアップデートが追加される予定です。
YouTubeショートについて詳しくは、以下の記事でご紹介していますので、ぜひこちらをご覧ください。
関連記事:【2022年最新】YouTubeショートとは?作り方や投稿方法、活用のメリットを解説
YouTube ストーリーとは
「YouTubeストーリー」とは、スマホなどのモバイル端末のみで表示される、15秒間の短い動画です。
ストーリーは「7日間のみ有効」で「登録者1万人以上のチャンネルのみ」が利用できる機能です。チャンネル登録者数が1万人に到達してからストーリー機能を使えるようになるまでに、最長で7日かかる場合があります。ちなみに、チャンネル対象者を「子供向け」に設定している場合は、ストーリーの作成はできません。
YouTubeストーリーは、既存のチャンネル登録者との交流に最適な機能です。動画の投稿をお知らせしたり、動画を撮影している様子を見せたりなど、視聴者との距離を縮めたいときに役立ちます。
YouTubeショートとの違い
YouTubeストーリーに似た機能として、「YouTubeショート」があります。ストーリーは2018年11月にリリースされ、ショートは2021年7月にリリースされました。この2つの機能にどのような違いがあるのか、よく分からない…という人も多いかもしれません。
YouTubeストーリーとYouTubeショートの違いは、以下の通りです。
YouTubeストーリー | 投稿条件:チャンネル登録者1万人以上 動画の長さ:15秒以内 表示期間:7日間 投稿頻度:7日に1回 表示場所:モバイル端末(アプリ)のみ |
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YouTubeショート | 投稿条件:誰でも可能 動画の長さ:60秒以内 表示期間:無期限 投稿頻度:無制限 表示場所:PC、モバイル端末 |
YouTubeショートは後発の機能になりますが、利用制限がなく、チャンネル運営者は誰でも投稿できるため、YouTubeストーリーよりもメジャーな機能となっています。一方、ストーリーは動画の尺が短く、7日間が過ぎると自動削除されるため、より気軽に投稿できる点がメリットです(7日を経過する前に削除も可能)。
YouTubeストーリーでできないこと
YouTubeストーリーでできないことは以下の通りです。
- 毎日投稿(1週間に1本のみ投稿可能なため)
- 限定公開・非公開など投稿範囲の選択
- 投稿日時を指定できるスケジュール投稿
- 収益化(広告はつかない)
YouTubeショートと比べて使える機能は限られますが、15秒の短い動画を気軽に投稿できる点はメリットです。「ストーリーは視聴者と気軽にコミュニケーションするために使う」、「ショートは新規集客のために使う」など、使い分けをするといいでしょう。
YouTube ストーリーの効果的な活用方法
YouTubeストーリーをせっかく活用するなら、より反応の高いコンテンツを作成したいですよね。そこで、YouTubeストーリーの効果的な活用方法として、以下3点をご紹介します。
- 視聴者とのコミュニケーション
- メイン動画の告知
- メイン動画の企画のテスト
それぞれについて、解説していきます。
視聴者とのコミュニケーション
YouTubeストーリーは、視聴者とのコミュニケーションに最適です。スピード感を持って投稿できるため、コンテンツをリアルタイムで共有して距離を縮めていきましょう。
例えば、以下のように現在進行中のリアルタイムな話題を共有すると、視聴者も「今まさに、チャンネルの成長に加わっている!」と喜んでくれることでしょう。
- チャンネル登録者◯万人達成!
- 今後、こんな動画を投稿予定です
- 撮影の裏側はこんな感じです
視聴者はチャンネル運営者との距離や商業色を感じると、動画の視聴をやめてしまいます。そうならないためにも、親近感の湧くストーリーを投稿することが大切です。ぜひYouTubeストーリーを活用して、積極的なコミュニケーションを心がけてみてください。
引用:YouTubeヘルプ「Stories Playbook」
メイン動画の告知
YouTubeストーリーは「メイン動画の告知」におすすめです。これから投稿する動画や、最近投稿した動画を宣伝すれば、多くの人に視聴してもらえるかもしれません。
例えば、動画の舞台裏などをストーリーに投稿して、メイン動画の期待値を高めておくのも良いでしょう。またメイン動画の冒頭だけをストーリーに流して、「観てみたい!」と思わせる工夫も大切です。ぜひ動画投稿の前後に、YouTubeストーリーを活用してみてください。
メイン動画の企画のテスト
YouTubeストーリーのパフォーマンスは、チャンネルの評価に影響しません。そのため、メイン動画の企画テストに最適です。
いきなりメイン動画を投稿すると、視聴者に刺さらなかった場合、チャンネルの評価が下がってしまいます。一方、YouTubeストーリーは評価の対象外なので、何度でも実験や検証が行えます。
新しい動画のアイデアをストーリーに投稿して、クリック率やコメントなどの反応を試してみてください。ストーリーはユーザーの反応を得られる場です。どのような動画が好まれるのか?実験的な場所として活用し、メイン動画の改善に役立てていきましょう。
YouTube ストーリーの投稿方法
続いて、YouTubeストーリーの投稿方法を解説します。YouTubeストーリーは、縦長でしか表示されないので、投稿の際は注意してください。
3.投稿する写真や動画にテキストやフィルター、ステッカーで装飾を施します。おすすめは「テキストでユーザーに訴えかけること」です。
4.「投稿」をタップするとストーリーが公開されます。
※ストーリーはトリミング・保存も可能です。
視聴者がYouTubeストーリーを見る方法
YouTubeストーリーは、YouTubeのモバイルアプリ版でのみ視聴可能です。YouTubeモバイルアプリの「登録チャンネル」のフィードの上部やトップページ、一部の動画再生ページから視聴できます。
2.ストーリーを公開したチャンネルはプロフィール写真に赤いリングが表示されます。
3.赤いリングで囲われたプロフィール写真をタップするとストーリーが再生されます。チャンネルの他のコンテンツを視聴したい場合は、登録をタップします。
またストーリーの視聴が終わると、プロフィール写真の赤いリングが灰色のリングに変わります。
まとめ
YouTubeストーリーは、視聴者とのコミュニケーションにおすすめです。コンテンツを投稿すれば、視聴者の反応をスピーディーに確認できます。ぜひYouTubeストーリーを活用して、チャンネル登録者との交流の場を作ってみてください。
※米Google傘下のYouTubeは2023年5月25日に、投稿から7日で消える短い動画「ストーリー」の機能を2023年6月26日に終了すると発表しました。ストーリーは廃止されてしまいますが、今後はコミュニティ投稿とYouTubeショートの2つにストーリー機能の代替となるアップデートが追加される予定です。
YouTubeショートについて詳しくは、以下の記事でご紹介していますので、ぜひこちらをご覧ください。
関連記事:【2022年最新】YouTubeショートとは?作り方や投稿方法、活用のメリットを解説
執筆者
岡本 祐樹
MIL株式会社 インサイドセールス マネージャー
京都大学大学院を中退した翌月にITベンチャー企業に早期就職。SaaSのグループ会社にて大手企業の新規開拓営業を経験した後、IS代行のグループ会社に異動しコンサルティングに従事。動画編集フリーランスとして独立後、インタラクティブ動画マーケティングに可能性を感じ、2021年にMIL株式会社へ入社。ISの立ち上げをミッションに、既存顧客のデータからターゲティングとアプローチを繰り返し、日々多くのお客様の課題解決に伴走している。定期的にウェビナーにも登壇。