新感覚の採用インタビュー!‟ルーレット型”インタラクティブ動画の作り方

「インタラクティブ動画MIL」の新しい活用方法として制作した、‟ルーレット型”のインタラクティブ動画事例をご紹介いたします。4本のインタビュー動画を‟ルーレット型”にし、動画をランダム表示することで、あえて「視聴を不便」にし、その分、動画の価値や期待感を高めたり、回遊率を向上させられるというメリットがあります。

今回は、MIL株式会社 クリエイティブグループの田中 斗唯が、‟ルーレット型”インタラクティブ動画の作り方について詳しく解説します。インタラクティブ動画の新しい活用方法として、ぜひ参考になさってください。

インタラクティブ動画入門ガイド

動画の紹介「インタビュー動画ルーレット」

現在、YouTubeではもちろん、ドラマや映画を見るNetflixでも倍速機能が付いていたり、短尺動画を次々とスワイプで切り替えるTikTokが大流行したりと、動画を大量消費する時代に突入しています。これは通信の高速化とスマホの普及により、好きな動画を、好きな時に、好きなだけ見られるようになったなど、動画視聴が便利になったことで生まれた視聴動態です。

動画視聴が便利になった一方、倍速にしたり、ながら見したり、耳だけで聞いたりと、「動画への集中力」や「動画1本あたりにかけられる視聴時間」が、以前と比べて格段に減っているのも事実です。

そこで今回、インタラクティブ動画を用いて、ルーレット型にして「動画視聴を不自由」にすることで、興味を喚起させ、動画の価値を高めることに挑戦しました!
関連記事:インタラクティブ動画とは?触れる動画の事例、メリット、作り方を完全解説!

まずは、実際の動画を触って、お楽しみください。

弊社CFOの榎本への4つの質問&回答インタビューをルーレット形式でお届けします。
\シークレットトークを引き当てろ!弊社CFO榎本は実は../

※スマートフォンによる視聴の場合、プレイヤー右下のボタンより"全画面表示"にすると快適に視聴いただけます

ルーレット型動画の「メリット」

ルーレット型では「動画視聴が不自由」であるが故に、以下のようなメリットが期待できます。

1. 回遊率向上
見たい動画があれば、それが出るまで何度も引き直すなど、回遊率が高まる。

2. 動画の価値向上
一度出た動画を気軽に見直すこともできないため、見たい1本が出た時には、じっくりと集中して視聴してもらいやすい。

3. エンゲージメント向上
自らがルーレットを「止める」という行動を起こすことで、ゲーム感覚やエンターテインメント性が生まれ、通常の動画とは違った、満足度向上が期待できる。

クリエイティブにおける3つのポイント

以下3点が、今回のルーレット型動画のクリエイティブにおけるポイントになります。

4種類の結果画面の色を分け、分かりやすさと楽しさを演出


ルーレットの結果画面に表示される言葉や数字が違うだけでは、違いが分かりづらく、視覚的にも面白味がないため、違う結果が出たことが分かりやすく、かつ視覚的に楽しくなるよう、それぞれに色を付けました(赤・黄色・紫・水色)。

分岐前後のモーションを工夫し、スムーズな切替を実現

分岐前と分岐後の繋がりが分かりづらいと、急に別の動画に切り替わった印象を受けるため、分岐前後のモーションを工夫しました。具体的には、ルーレット前→後では、ルーレットが止まるまで少し間を持たせ、その後しっかりとルーレットが止まるモーションを入れています。また、ルーレット後→インタビュー動画では、画面が切り開かれるようなモーションを入れることで、前後の動画の繋がりを印象づけています。

やり直しが簡単にできるように「もう一度引くボタン」を表示


今回のルーレット型動画では「1.ルーレットを止める」「2.ルーレットを引き直す」というアクションが、何度も何度も繰り返されることがわかっていたので、ルーレット結果の演出をリッチにしすぎず、ルーレットを止めてから1.5秒程度で「もう一度引くボタン」が表示されるようにすることで、すぐにやり直しできるようにしました。

インタラクティブ動画では「視聴者が快適にアクションできるか?」という視聴体験の面にも配慮して制作することが重要になります。

インタラクティブ化における2つのポイント

続いて、インタラクティブ化におけるポイントを2点ご紹介します。

ストーリー分岐で「ランダム感」を演出

今回の動画では、ストーリー分岐機能を用いて、1秒あたりに4つのタグを付けています。それぞれ設定するフレーム数に差をつけることで、確率を変えています。

  1. なぜスタートアップのMILに? (11f/30f 出現率36%)
  2. 自身の考えるCFOとしての役割 (10f/30f 出現率33%)
  3. 大切にしている価値観とは (6f/30f 出現率20%)
  4. シークレットトーク (3f/30f 出現率10%)

これは1フレーム単位でタグを切り替えられる、MILシステムの精密さによって実現しています。

動画ごとに終了画面の遷移先を変える


分岐先にあたるインタビュー動画は、全4種類となっており、それぞれの終了画面には異なる外部リンクを設置しています。視聴した動画に合わせた遷移先を用意することで、視聴後にも一貫性を持って、情報提供することができています。

ルーレット型動画のオススメ活用シーン

ルーレット型動画は、今回ご紹介した採用インタビュー以外にも、さまざまなシーンでご活用いただけます。

ファン向けコンテンツ(エンタメ系)

多くのファンを抱える芸能人やインフルエンサー、キャラクターなどの動画に適していると思います。「あの俳優さんの全トークをコンプリートしたい」「シークレット動画を見たい」など、ルーレットに挑戦してもらう動機づけがしやすく、見たい動画が出るまで、何度もルーレットを回してもらえるのではないでしょうか。話題性も呼びやすく、SNSでの拡散も期待できます。

提案コンテンツ(ファッション系/レシピ系)

ルーレットは自分の意思とは関係なく、ランダムに表示されるため、「意外なものと出会える」「選択を助ける」という特性があり、さまざまなジャンルでの「提案」に適しています。

たとえば、ファッションのスタイリングに迷っている人に対して、ランダムでいろいろなスタイルを提案し、気になるスタイルがあればそのまま動画内でコーディネートの解説が見られる、といったイメージです。

同じ趣旨として、ランダムでレシピが表示される動画も良いでしょう。「毎日レシピを考えるのが大変」という方がルーレットに挑戦し、ランダムに表示される「今日のおすすめレシピ」を見て、そのままレシピ動画が見られる、といったイメージです。他にも様々ンなジャンルでの提案が成立するかと思います。

まとめ

今回ご紹介した「ルーレット型インタラクティブ動画」はいかがでしたでしょうか?これまでにない「新感覚の動画」は、視聴者にも新鮮味と楽しさを与えることができるかと思います。

今回のルーレット型動画の制作や、インタラクティブ動画の新たな活用方法について詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

インタラクティブ動画入門ガイド

執筆者
田中 斗唯

MIL株式会社 クリエイティブグループ エディター

1997年生まれ、神奈川県出身。大学在学中にインターンとしてMIL株式会社にジョインし、2020年12月に入社。インタラクティブ動画を専門とした制作経験を活かし、クリエイティブグループでは主に、インタラクティブ動画特有のUIデザインや映像編集を担当する。

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MILであれば、インタラクティブ動画を素早く編集でき、動画配信後の測定結果はレポート画面より確認できます。インタラクティブ動画の制作から運用まですべての機能をプラットフォーム化し、動画PDCAを回します。