【セミナーレポート】優秀な学生を内定承諾まで導く!「採用CX」とは?

優秀な学生を内定承諾まで導く、採用CXとは

当記事では、MIL株式会社の開催したオンデマンドセミナー「優秀な学生を内定承諾まで導く!採用CXとは?」の内容をレポート形式でお届けいたします。本セミナーでは、2025年&2026年の新卒採用の責任者様・ご担当者様向けに、「採用CX向上のための動画活用」について、MIL株式会社 セールスグループ マネージャーの桑田 将臣が解説しています。

※当記事は抜粋版になりますので、詳しい内容が気になった方は、ぜひアーカイブ動画をご視聴ください!

第1部:25卒・26卒 新卒採用トレンド

直近の採用におけるトレンドの一つが「早期化・長期化」です。現在の学生は非常に早く就職活動を始めて、企業の見極めを行っているという話を、私も企業の採用ご担当者様からよく伺っております。学生と企業のタッチポイントは早期化していますが、実際の入社は「就職活動を始めた翌年の4月」になりますので、早めにタッチポイントをもつと、入社までの期間が「長期化」してしまうという点が、多くの企業様において採用活動の課題になっていると思います。

就職活動の早期化・長期化

具体的に「2025年卒の就職活動のスケジュール」を確認しながら、流れを見ていきましょう。
25・26卒採用スケジュール
出典:株式会社ドリームキャリア「理系ナビ」

2025年卒の学生は、2023年の4月から情報収集を始めます。大学3年生から企業に接触して情報収集を始めて、夏から冬にかけてインターンシップなどに参加。年を明けて、3月の採用情報公開のタイミングでは、早期に接触した企業から内定をもらうなど、勤める会社を決める学生も多くなってきています。情報解禁から3ヶ月くらい経つと、7割くらいの学生が内定を受託している状況になります。そして、企業は春先に内定を出した学生を、入社までしっかりとつなぎとめなくてはなりません。ここが「長期化」の課題につながります。

「優秀な学生」に選ばれるには?

ここで「優秀な学生」について、少し考えてみたいと思います。早期に企業との接触をもち、早期に企業研究をして「自身に合った企業を選定する時間を大切にしている学生」というのは、自身でキャリアプランを形成できている人材であり、「優秀な学生」であるのではないかと思います。

従来の就職活動では、学生が企業から選ばれることが通常でした。しかし、現在は就職活動の早期化・長期化が進むにつれて、企業が選ぶのではなく、優秀な学生から「企業が選ばれる」時代になってきているのではないでしょうか。
直近の採用トレンドは、求職者から選ばれる時代
こうした状況下で優秀な学生を内定承諾まで導くには、学生と接点をもつために早期に動き出し、情報解禁後は学生を囲い込まなければならない。また内定を出した後も入社まで学生をつなぎとめるためのアクションが必要になってくる。つまり、通年で採用活動を行っていかなければならず、かつ足許の採用活動も必要になるので、リソースが枯渇しているという悲鳴を多くの人事担当者様からお伺いします。

このように早期化・長期化した採用活動を攻略する鍵となるのが「採用CX」の向上です。どのタイミングで、どんなニーズに合わせて、どのように情報を提供していくのか?

学生との「コミュニケーション設計」が、非常に重要になってくるのです。

第2部:優秀な学生を囲い込むための「採用CX」とは?

優秀な学生は自身から企業の情報を取りに行く傾向にあり、能動的に企業に接触してくれます。
採用CXのフェーズとポイント
そのため、認知・エントリー・選考などの各フェーズにおいて、学生にどんな情報を発信し、どんな企業体験をしていただくのがよいか? 採用CX(候補者体験)を設計することが非常に重要になります。また各採用フェーズにおけるタッチポイントの設計を行う上では、どのような施策でどのKPI(目標値)を改善するかも同時に考えていただければと思います。

各フェーズの課題とKPIを元に、採用コミュニケーションを設計する

採用CXにおけるコミュニケーション設計
例えば、認知から応募のフェーズでは、母集団の形成がKPIになっているかと思います。ナビサイト、ダイレクトメール、SNSなどでの広報活動を経て、自社に興味を持ってもらってエントリーしてもらえる状態をいかにして作るか?そのために必要な情報を把握し、発信することが重要です。

そして、応募から選考のフェーズでは、選考移行率がKPIにされているかと思います。会社説明会、インターンシップなどを実施して、接点をもった学生に企業や事業の理解を深めてもらい、意思をもった上で選考へと進んでもらう。このフェーズにも、エントリー数の確保や理解不足からのミスマッチ、歩留まりなど、様々な課題があるとよく伺います。応募から選考フェーズの課題解消のためには「会社の情報をどのように伝えていくか?」が肝になると考えられます。

次に、選考から内定のフェーズでは、内定承諾率がKPIになっていると思います。最終面接後、内定を出す学生にどのような情報をインストールすれば、お互いに満足のいく形で内定承諾まで進めるのか?ボトルネックに沿いながら、情報を出し分けていくことが非常に重要になってくるわけです。

このように、どのフェーズでどんな情報を発信すると、学生の候補者体験が改善されていくのか?各フェーズの課題とKPIを振り返りながら、コミュニケーションを設計していきましょう。

採用CXの課題

LINEやメール、採用サイトでコンテンツを発信している企業様が多いかと思います。そうした便利なツールが増えてデジタル上のコミュニケーションは活性化していますが、一方通行の情報提供になっているという課題があるかと思います。

一方通行の情報発信では「このファネルでは実はこれが知りたかった」など、コミュニケーション設計が間違っていても、確かめる術がありません。ニーズと情報のミスマッチが起き、学生に情報が伝わっていないという事態が起きかねないのです。
採用CXの課題は一方通行の情報提供
そのため、学生がどのフェーズでどんなニーズを持っているのかを把握することが非常に重要であると、我々は考えます。

第3部:採用CX向上のための具体的な施策・事例のご紹介

改めて、採用CXの質を向上させるには、

  • 学生のニーズを把握すること
  • 各採用プロセスにおいて、学生のニーズに合わせて伝える情報を出し分けること

上の2点が重要になります。そのために我々がご提案する施策はインタラクティブ動画(触れる動画)を使った学生とのコミュニケーションです。
インタラクティブ動画で学生のニーズを把握

採用プロセスにインタラクティブ動画を活用するメリット

インタラクティブ動画(触れる動画)は、以下のように、採用活動のさまざまなプロセスに活用が可能です。
採用フェーズにおけるインタラクティブ動画活用
企業からインタラクティブ動画を使って情報を送ると、学生が動画を視聴したタイミングで、企業が視聴データを取得することができます。この視聴データから「どの学生が、どんなことに興味関心をもっているのか?」を把握できます。こうした学生の視聴データを元にニーズを把握できるというのが、企業側のメリットです。

学生は多くの企業から大量の情報を受け取りますが、働くイメージなど、文字や画像だけでは伝わりにくい情報は沢山あると思います。こうした部分を動画で解決ができます。さらに、インタラクティブな動画は、動画をタップしながら情報収集ができますので、学生側には、自分の知りたい企業情報をよりスムーズに得られるというメリットがあります。

採用活動におけるインタラクティブ動画の活用事例:ブリヂストン様

弊社・MIL株式会社では、採用領域において多くの企業様に「インタラクティブ動画」をご導入いただいており、採用領域で50社以上の導入実績がございます。今回はその中から、ブリヂストン様のインタラクティブ動画事例をご紹介させていただきます。
ブリヂストン様_採用活動におけるインタラクティブ動画事例

<動画の特徴> 
・自分が学んだ学問と配属部署のミスマッチを防ぐための動画。
・最初に「あなたが学んでいる学科系統を選択してください」という選択肢が表示され、次に、選んだ学科系統を学んだ学生が活躍する職種として、4つの職種を表示。そこから関心を持った職種を一つ選ぶと、その職種の先輩のインタビュー動画が始まる。
・インタビュー動画では、普段の業務風景を交えながら、部署概要・ミッション、仕事内容などを紹介。
・一つのシナリオを視聴し終わると、最初の分岐画面に戻ったり、類似部署へと回遊できる動画導線。
・タップデータをもとに、学生の興味関心を把握し、次に届ける情報の設計ができる。

※実際の動画は、当ウェビナーのアーカイブ動画をご視聴ください。

インタラクティブ動画の視聴データを元に、アクションを最適化する

最後に、視聴データの流れと活用方法についてご紹介します。

弊社が自社開発している「MIL」というプラットフォームは、インタラクティブ動画の視聴データから学生の感情やニーズを把握し、ATS(採用管理ツール)と連携して蓄積する仕組みを構築しています。

応募者ごとのIDを動画URLの後ろに付与し、ATSからメールやLINEで配信していただくことで、どの学生が視聴したかを把握。学生と紐づいた視聴データを再度、採用管理ツールに戻していきますので、例えば「営業部の先輩社員インタビューを視聴した学生には、次に、営業部の働き方に関するメールを送ろう」などコンテンツを出し分ける設計ができます。

このように視聴データを元に、一人ひとりの学生の関心に合わせた「1to1のコミュニケーション」をとることで、「採用CX」が向上できるのです。
動画データを元に説明会への参加を促す
※「データ連携」について詳しくは、アーカイブ動画で解説しています。ぜひご視聴ください。

まとめ

今回ご紹介した「インタラクティブ動画」の活用により学生のニーズ把握が可能となり、一方通行になりがちな情報発信に「双方向性」をもたらすことが可能になります。早期化・長期化が加速する採用活動において、優秀な学生とより効果的なコミュニケーションを図るための新しいアプローチとして、ぜひ「インタラクティブ動画・MIL」をご検討いただければ幸いです。

登壇者
桑田 将臣

MIL株式会社 セールスグループ マネージャー

WEB系ベンチャー企業にて新規事業の立ち上げ・セールスなどを経験後、PR会社にてデジタルプロモーションの企画提案を担当。2019年3月よりMIL株式会社に入社し、現在はセールスグループの各部門を統括している。

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MILであれば、インタラクティブ動画を素早く編集でき、動画配信後の測定結果はレポート画面より確認できます。インタラクティブ動画の制作から運用まですべての機能をプラットフォーム化し、動画PDCAを回します。