動画を活用したプロモーションは様々な企業担当者が検討し、実際に活用し始めている状況ですが、採用で動画を活用するパターンも増えてきました。海外では「採用×インタラクティブ動画」による成功事例(企業文化の認知など)も多いです。本記事では、採用とインタラクティブ動画について記載していますのでご覧ください。
※採用動画=インターネットを活用したオンライン動画、という意味合いでご覧ください。
採用動画の市場
5.インターネット×動画を使った就活に抵抗なし?!
約9割が「‘インターネット上で見る会社説明会動画’がもっと一般的になったらいい」と回答。
2014年12月の調査なので少し古い記事の引用ですが、就職活動におけるインターネット動画に多くの人が抵抗感を抱いていない事がわかります。この記事では会社説明会動画に関しての調査ですが、純粋にオフラインでしか知りれない企業情報を、採用動画で知りたい要望はあるはずです。
例えば会社説明会以外に、
* 社長や経営陣を知りたい
* 現場で活躍するスタッフはどんな人なのか?
* オフィスの雰囲気や環境について知りたい
* 新卒1年目の1日の動きが気になる
などになります。上記内容を動画で伝えることができれば、就活生にとっては事前に企業をより深く知ることができるので、非常に有益な情報となり、選考に関する時間の効率化が図れます。
採用動画が求められる理由
企業と就活生双方の効率化
企業側と就活生にかかるコストは双方計り知れません。就活生に関しては、説明会にいくお金と時間コスト、企業側は、エントリーシートチェック、面談セット、面談、合否通知など、新卒~社長(経営陣)まで、お金と時間的コストが非常にかかります。会社説明動画を作成し、ホームページやYOUTUBEから視聴可能とするだけでも、企業側の会社説明会コストを削減することができます。
企業のリアルを配信できる
画像とテキストベースの採用サイトだと、企業のリアルなイメージや雰囲気をしっかりと伝えることはできません。動画は1分間で160万文字の情報量を伝えられるといわれているため、具体的でリアルなイメージを伝えやすいです。企業側としては、編集で現状よりも良く見せすぎることには気を付けましょう。
ミスマッチの減少、興味関心の増加
リアルなイメージや雰囲気で配信された動画は、就活生からすると良い意味でも悪い意味でも「想像通りの会社だ!」「あ、こんな感じか!」「少しイメージと違うな・・・」という印象を与えると思います。企業とのマッチングという意味で、事前に振るい分けができるのも動画ならではの効果です。
人事担当者の悩み
人事担当者だけではなく、多くの方が動画制作の過程において、
- 視聴時間を1分1秒でも長く見てもらえる企画は何か?
- 口コミを通してSNS上で広げるにはどうしたらいいか?
- 伝えたい事をわかりやすく伝えられているのか?
など、このあたりをどう実現すればいいか?悩んでいると思います。インタラクティブ動画を活用すれば、動画単体で企画を立てるよりも遥かに引き出しが増えて提案の幅が広がるため、上記のような課題に対して解決する糸口が見つかるはずです。
採用×インタラクティブ動画
インタラクティブ化することで、何が実現できるかを記載していきます。
会社説明会
目次設定を使えば、就活生が見たい動画内のポイントに素早く誘導することができます。
外部サイトを埋め込めます。ここでは、問い合わせフォームを埋め込んではいますが、例えば就活生のエントリーフォームを埋め込むことで、動画上で素早く受け付ける事ができるようになります。
動画の上にバナーを設置し、タップすると外部サイトにリンクさせることができます。
バーチャルインタビュー
ストーリー機能を使えば、ユーザーが自分でどうしたいかを選択することが出来るため、動画のシナリオを自分で決める事が出来ます。以下画像をご覧ください。
動画を視聴する中で、社内の誰と話したいかを選びます。
今回はCEOを選定しタップしました。
更に何を聞きたいか選びます。
このように単なるインタビュー動画ではなくインタラクティブ化させることで、1URL内でスマートに知りたいことを視聴者は知ることができます。
企業カルチャーの認知
バーチャルインタビュー同様、ストーリー機能を活用します。この事例はDeloitte社の採用動画事例になるのですが、動画を視聴していくと「トラブル・ハプニング・イベント」に見舞われ、その度に対処方法が3択で表示され、視聴者はその中から対処方法を1つ選ぶことになります。
企業カルチャーを体現した対処方法を選べば正解となり、正解するとネクストステップに進むことが可能です。不正解の場合は、再度選択するところからやり直しになります。視聴者は正解を続けていくことで、ゲーム感覚で企業カルチャーを認識することができます。
エレベーター内でコーヒーをスーツにかけてしまいます。
「Tell Him」を選択し、スーツにかけてしまったことを伝えると・・・
「Honesty’s important at deloitte.(デロイトでは正直であることが重要)」が表示されて正解となり、視聴者に対しは、Deloitteが持つ企業カルチャーをゲーム感覚で伝えることに成功しています。インタラクティブ動画の特徴として、視聴者は動画にタッチして情報を引き出しているので、従来の動画を一方的にみているだけよりも、記憶に残り印象効果を高める事が可能です。
また、企画が面白い動画はシェアされる可能性も高まるので、企業カルチャーを伝えるだけではなく、PR効果も期待することができます。
まとめ
本記事では、採用動画をインタラクティブ化することで、今までできなかった企画が実現することを説明させていただきました。
・会社説明会
・バーチャルインタビュー
・企業カルチャーの認知
採用動画で上記内容を検討の際には、インタラクティブ動画を試してみては如何でしょうか?

執筆者
光岡 敦
MIL株式会社 代表取締役 CEO
2006年Webコンサルティング会社入社。2009年モバイルに特化した代理店を共同創業。取締役として10以上の新規事業を立ち上げた後、2018年3月、インタラクティブ動画に特化したMIL株式会社を設立。
Twitter : https://twitter.com/mittsuuuuuu