就活生のニーズに応えるインタラクティブ採用動画

Business strategy concept.

経団連は2019年4月22日に、春の新卒一括採用から通年採用へと移行していく意向を表明しました。2018年の秋には面接の解禁日などを定めた就活ルールも廃止され、新卒採用の形は大きく変化し始めています。本記事では刷新されていく新卒採用体制の中、就活生のニーズに応えられるインタラクティブ採用動画について紹介していきます。

就活市場の変化

過去最大の新卒求人倍率

2019年度における新卒の求人倍率は1.88倍と過去最大となっています。これは人口減による人材難が原因の一つと言われています。売り手市場である現在では、より多くの就活生から応募してもらうことが重要であるといえます。

3年以内の離職率約30%

人材難の中、大卒新入社員の3年以内の離職率は約30%をマークしています。多額のコストを費やして採用した人材の3人に1人が3年以内に辞めてしまうのが現状です。貴重な新入社員に辞められてしまうようなミスマッチを減らすために、会社への理解を深くしてもらってから応募してもらうことが必要になります。

通年採用への移行

経団連は2019年の4月に春の新卒一括採用から通年採用へと移行していく意向を表明しました。これにより、春の一括採用に合わせて作られてきた既存の告知手段やプラットフォームによってカバーできる範囲が狭まることが予想されるため、今まで以上に企業による情報発信力が求められてくるでしょう。また、通年で就活生が必要としているコンテンツを生み出し続ける必要が出てきます。

就活生が必要としている情報

就活生が魅力を感じる企業・働き方についての気になるポイント

就活生が必要としている情報を提供するためには、就活生が何を企業の魅力として捉えているかを把握し、企業としての魅力の有無を判断できるようなコンテンツを発信する必要があります。

引用:就活生『働き方』意識調査 Offer Box

どのような企業に魅力を感じますか?

就活生が最も重要視しているのは「社内の雰囲気」です。つまり就活生に対して企業の魅力を訴求するには社内の雰囲気という定性的な情報を伝える必要があります。これは初任給や勤務時間、採用予定数などといった定量的な情報とは異なりテキストや静止画だけでは伝わりづらいといえます。

働き方について気になるのはどのようなポイントですか?

就活生が最も重要視しているのは「どのような社員が働いているか」です。社員の雰囲気は社内の雰囲気を構成する大きな要素の一つであるため重要視されていると考えられます。これもテキストや静止画だけでは伝わりづらい定性的な情報です。

採用動画によるアプローチ

就活生と企業の負担が大きい

前述したことを踏まえると、就活生はテキストや静止画では伝わりづらい定性的な情報を企業選びに際して必要としているといえます。しかしこうした情報を得るためには各企業の説明会への参加やOB・OG訪問など、時間とお金がかかるオフラインの方法を取らなければなりません。特に開催地から遠方に住んでいる就活生にかかるコストは非常に大きなものになります。また当然企業側も、エントリーシートのチェックや説明会準備など就活生への対応でかかる時間とお金のコストが極めて大きく、更に通年採用が普及すれば説明会開催なども通年で行わなければならなくなるため採用コストは更に上がります。

採用動画で双方のコストカット

動画はHP上に置いておくだけで多くの就活生に対して、社内の雰囲気や社員の様子といったオフラインでなければ伝わりづらかった定性的な情報も伝えることができ、就活生も時間とお金のコストをかけずに必要な情報を得ることができるようになるため、採用動画は双方にとってのコストを削減しながらも高いパフォーマンスが期待できるソリューションであるといえます。

採用動画に対する就活生の反応


引用:新卒採用動画の必要性に関する就活生アンケート調査 PROOX

動画の中で印象に残っているコンテンツは?

アンケート調査によると、最も印象に残っているというコンテンツは「社員インタビュー」とのことです。これは説明会などのオフラインイベントに参加しなければ知ることのできない情報を、動画を通してオンラインで得られることへの就活生の強いニーズを反映しています。

選考中に動画があったほうがいいと思いますか?

アンケート調査によると、選考中に動画があったほうがいいと感じる就活生は9割超と非常に高い数字をマークしています。このように採用動画のニーズは明らかに高いことが数字から見て取れます。

社員インタビューに適したインタラクティブ機能

ストーリー分岐機能

ストーリー分岐機能を用いることで、視聴者の選択に合わせて動画を展開することが出来ます。異なる部署や役職、年齢の社員インタビュー動画を選択可能にすることで、就活生に対して個々のニーズに応じた情報を提供することが可能になります。知りたい情報を自ら獲得していくという能動的な視聴体験により、就活生の動画に対するエンゲージメントが高まり企業へのより深い理解に繋がります。

動画埋め込み機能

MILにある動画埋め込み機能を用いることで、YouTubeなどに投稿されている既存の動画をMIL動画上で再生させることが出来ます。遷移せずに別の動画を視聴してもらうことが可能になるため、すでに制作、投稿している社員インタビュー動画を活用したい場合におすすめの機能です。

事例

DNPコミュニケーションデザイン様

DNPコミュニケ―ションデザイン様に、2019年採用動画においてMILを導入していただきました。

ストーリー分岐機能による社員インタビュー

異なる部署と入社年の社員2名から1人を選択する分岐から始まり、平日・休日の過ごし方、入社前・入社後の会社の印象などのエピソードを就活生が二択から選んでいく仕様になっています。

その他にも後方の別社員をタップすることでその社員の詳細、資料をタップすることでその資料の詳細ページがポップアップで表示されるため、就活生は知りたい情報を自ら獲得することができます。

エムフロ様

エムフロ様に、新米エンジニアの一日をMILで実現していただきました。

動画埋め込み機能による社員インタビュー

動画開始直後に、先輩、副社長、社長の3人が順番に登場し、タップするとそれぞれのインタビュー動画が動画上で視聴できます。インタビュー動画はYouTubeに投稿されているものですが、MILではURLを埋め込むことによりこれらを動画上に遷移無しで表示することができます。

また、視聴終了時にエントリーページへのダイレクトリンクを自動表示することで、シームレスに就活生をエントリーに導いています。

まとめ

既存の課題に加え就活市場の変化により、常に就活生の求める情報を提供し続けることのできる採用動画のニーズは高まってきています。採用動画をインタラクティブ化することで、更に効果的に採用動画を活用していくことができます。

既存の採用動画を簡単にインタラクティブ化することもできるので、インタラクティブ採用動画の導入を検討されてみてはいかがでしょうか?

執筆者
田中 斗唯

MIL株式会社 クリエイティブグループ エディター

1997年生まれ、神奈川県出身。大学在学中にインターンとしてMIL株式会社にジョインし、2020年12月に入社。インタラクティブ動画を専門とした制作経験を活かし、クリエイティブグループでは主に、インタラクティブ動画特有のUIデザインや映像編集を担当する。

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